登山・トレッキングは自然と自分の対峙であり、そのためには装備をキチンと整える必要があります。何はともあれ、装備に対する知識を習得しましょう。
この記事の対象者
- 日帰り登山に行ってみたいが、どんな装備が必要か知りたい人
- 何度か日帰り登山に行っているが、装備の知識が正しいか確認したい人
- このページを印刷して、日帰り登山の持ち物チェックリストにしたい人
日帰り登山に必要な装備
【必須】登山靴
山を登って下るのが登山であり、登るだけなら運動靴(スニーカー)でも大丈夫かもしれませんが、下りでは役不足です。登山靴は靴底のグリップ、踵(かかと)のホールド、つま先の硬さなどが優れており、安心感が格段に異なります。ゴルフをするならゴルフシューズ、バスケットをするならバスケットシューズが必要な様に、登山をするなら登山靴が必要です。
登山靴を選ぶ際には、足にピッタリフィットするもの(踵(かかと)が浮かぶことがなく、足の指などに当たりがない)を選びましょう。日帰り登山と言っても何時間も歩きますので、少しの違和感が大事に至ることがあります。
【必須】登山用靴下(トレッキングソックス)
登山用の厚手の靴下を必ず使用してください。何時間も歩きますので、途中で靴擦れを起こしたりすると自分にとっては正に拷問、同行者にも多大な心配をかけることになります。この様なリスクを減らす為にも重要な装備になりますので、必ず用意してください。
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【必須】小型ザック(30リットル程度)
荷物を入れるだけなので普段使いのリュックで良いと思うかもしれませんが、登山では何かと荷物が多くなり重くなります。登山用ザックは肩ベルト、腰ベルトがしっかりしておりフィット感が格段に良く、特に腰ベルトによって荷物が左右に振られず安定する作りになっています。
背中にあたる部分がメッシュ構造になっており通気性に優れたモデルもあります。私は汗かきなので通気性に優れたモデルを愛用しています。過去に密着タイプを使用していましたが、長時間歩くためかアセモに悩まされることがありました。今は無いです。
それと、登山用ザックにはザックカバーが付属したモデルが多数あります。ザックカバーはザックが雨に濡れるのを防いでくれます。ザックカバーが付属していないザックの場合は、別途購入して用意しましょう。
ザックに関しては、「大は小を兼ねる」という理論は成り立たないと私は考えています。用途に合ったサイズのザックを使用することをオススメします。
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【必須】レインウェア
雨だけではなく風がある時にも使用します。雨に濡れると体温が下がるという知識はありますが、夏でも風が強いと気温が下がりますし、森林限界を超えると急に風が強くなることもあります。体温が下がると体が動かなくなり遭難するリスクが高まりますので、天気が良い予報の日でも必ず携行してください 。
【必須】水
水筒やペットボトルでOKです。歩きながら飲めるハイドレーションシステムがあると便利です。登山用ザックには、ハイドレーションシステムをセットできるものが多数あります。
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【必須】ヘッドランプ
日中の登山でも必須です。樹林帯は日差しが遮られ薄暗くなりがちです。不慮の事態で予定に遅れを生じ夕方に樹林帯を歩く事になった場合、暗くて良く見えずに木の根っこで滑って足を捻挫するなんて事が無いように。
それと、予備の電池も忘れずに。
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【必須】地図
予習して地図は頭に入れたから地図が無くても平気と思うのはダメで、昭文社の「山と高原地図」とか、スマートフォンの地図アプリを用意しましょう。
紙の地図の場合は、コンパスとセットで用意しましょう。
【必須】行動食
口の中の水分を奪わない食べ物がオススメ。例えば羊羹(ようかん)や、ウィダーinバーのウエハースじゃないもの。
【必須】エマージェンシーシート
万が一遭難してしまった場合に、体温低下を防ぐために必要です。その目的以外にも、病人や怪我人の保護に使用することもあります。
ティッシュペーパー
ポケットティッシュでも良いですが、芯を抜いたトイレットペーパーを潰してジップロックに入れておくと、量もあって何かと良いです。
それと、ウェットティッシュも汚れた手を拭いたりするのにあると重宝します。10枚入りならさほど重くありませんので。
小銭
山小屋でトイレを借りる、飲み物を購入する、ピンバッジを購入するなど、山でお金を使用することはあります。ただし、山小屋は平地のコンビニとは違いますので、できるだけお釣りが発生しない様に小銭を多めに用意しておく配慮が必要です。
お札は、1万円札や5千円札ではなく千円札で用意しておく配慮も必要です。
ライター
電子ライターの「カチッ、カチッ」と点火するタイプではなく、着火石で「ジッ、 ジッ 」っと点火するタイプが良いです。理由・原因は分かりませんが、私の経験上、標高が高いところでは電子ライターだと点火しない確率が高いです。
トレッキングポール
足への負担軽減や、歩行のバランスをとるのに有効です。材質や格納方式で様々なタイプがありますが、折りたためるタイプの方がコンパクトになり、収納時にザックから飛び出ることがなく何かと良いです。
ザックから飛び出ていると、木の枝に引っ掛かったりして何かと煩わしさを感じる事があります。
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ビニール袋
コンビニやスーパーの買い物袋でOKですが、ジップロック的なビニール袋を持参すると何かと便利です。100均でも売っていますし。
山でゴミを持ち帰るのは基本中の基本ですが、ジップロック的なビニール袋ですと匂いが気になることがありません。また、ザックから物を取り出す際に「ガサガサ」と音をたてることもありません。
帽子
キャップタイプ(野球帽タイプ)とハットタイプ(麦わら帽子タイプ)がありますが、ハットタイプだと、耳を日焼けから守ることができます。あと日影が増えるので涼しいです。一方、キャップタイプはサイズ調整できるタイプが多いので選択肢が増えます。
登山道によっては気の枝が登山道に張り出していたりして、頭を枝にぶつけたりすることがありますので、頭を守るためにも帽子を使用した方が良いです。特に登山道の登りでは、足を置く場所を決めるのに下を見ていることが多いので、頭を枝にぶつけるリスクが高くなります。
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カメラ
スマートフォンや携帯電話のカメラでもOKです。しかし、スマホの様な画面で見る分には不満はないのですが、大きな画面で見たり、プリントすると、う~んって感じになります。それから、実際に目で見た風景と画像との差を感じる様になってくると、一眼レフカメラ、ミラーレスカメラを求める様になってきます。
特に、日の出、日の入りのマジックアワーのあの綺麗さを画像で残したいならば、一眼レフカメラ、ミラーレスカメラは重くても良いから持って行きたい装備になります。
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アイゼン
冬に用意するのはもちろんですが、夏場でも雪渓が残っている登山道を行く場合は、4本歯、6本歯のアイゼン、もしくはチェーンスパイクを用意する必要があります。
登りならアイゼン、チェーンスパイクを使用せずにキックステップで登って行けてしまうかもしれませんが、下りはアイゼン、チェーンスパイクを使用しないと流石に危険です。もし、足を滑らせて滑り落ちてしまった場合に、先行者を巻き込んでしまったりすると惨事になりかねません。
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サングラス
雪渓を歩く場合には目を守るために必要です。森林限界を超える高山を歩く場合も、サングラスをした方が紫外線から目を守ることができます。
登山用腕時計
方位、気圧・高度、気温の計測機能を保持した登山用時計を使用すると、登山で標高を上げるペースを把握したり、急激な気圧変化を計測して天候が荒れるきざしをアラームで知らせてくれたり、登山の楽しみがよりいっそう広がります。
現在は、GPS機能の付いた登山用腕時計のラインナップが増えてきていますが、バッテリの駆動時間が未だ課題の様に思います。しかし、多様な機能が付いていますので、新しもの好きの人には登山をより楽しむことができるアイテムになると思います。
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