RICOH GR3 測光モードを変更してみる

エッセイ
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カメラで撮影時に測光モードの設定変更をしている方ってどの程度いらっしゃるのか存じておりませんが、私は最近この変更を行うようになりました。というか、そういう機能があることを最近知ったといった方が正しいです。

一眼レフ機で山写真の撮影を5年程していましたが、露出設定は「AUTOモード」か「シーンモード」にしてカメラ任せで撮影し、それでも綺麗に撮れるので満足しておりました。ある時、もっとカメラの勉強をしようと思い、「カメラのきほん練習帳」という本を購入して勉強していました。その本では「絞り優先モード(Aモード、Avモード)」で、絞りを調整して撮影するのが基本と書かれており、良いことを知ったと思い、それから絞り優先モードで撮影する様になりました。

RICOH GR3を購入してからは、GR3には「AUTOモード」や「シーンモード」が無いこともあり、「絞り優先モード」で撮影が当たり前となっています。ただ、ときどき撮れた写真が暗く感じることがあり、これはこれで味があるけど、もうちょっと明るく撮れると良いなと思っていたりしてました。
もちろん露出補正の+/-も調整して撮影はしていましたが。。。

で、最近になってからですが、カメラには「測光モード」の設定があり、その設定でカメラが明るさを良い感じに設定してくれることを知りました。そのカメラが導き出した明るさに対し、露出補正の+/-調整をするとシャッターを切るまでの時間も短縮でき、良いことを覚えたと満足しています。

コロナウィルスもオミクロン株が猛威を振るっており、私の住む茨城県でもマンボウが発令されました。山登りに行きたいところですが、教養のある大人としては大人しくしていようと思い、この機会に測光モードの整理も兼ねて記事にしておきます。

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測光モードの設定変更するとどうなるのか?

百聞は一見に如かずということで、下記の2枚の写真をご覧ください。
茨城県の鹿島神宮に初詣した際に撮影したものです。

左の写真は、GR3の測光モードのデフォルト設定である「分割」で撮影した写真です。
右の写真は、測光モードを「中央重点」に変更して撮影した写真です。
写真の明るさが全然異なっているのが分かるかと思います。

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GR3の測光モードにはどんな設定があるのか?

GR3の測光モードには下記の4種類の設定があります。

  1. 分割
  2. 中央重点
  3. スポット
  4. ハイライト重点

ちなみに私が持っている一眼レフ機であるPENTAX K-S2の測光モードは、上記1~3は選択肢にありましたが、4の「ハイライト重点」はありませんでした。

それはそうと、4つの測光モードの違いについて説明致します。

測光モードの設定変更画面の呼び出し方

GR3の右上にある「ADJ」ボタンを押下し、表示されたアイコンの左から3番目が測光モードの設定画面になります。

GR3をお持ちの方には説明する必要は無いかと思いますが、ADJボタン押下時のアイコンについてごく簡単に整理しておきます。
このアイコンには良く使う機能がまとまっており、下記の機能を呼び出すことができます。

  • 左端:イメージコントロール設定。ポジフィルム調、ビビットなどJPEG書き出しの設定。
  • 左から2番目:オートフォーカス設定。マルチエリア、中央一点などのAF設定。
  • 左から3番目:測光モード設定。今回説明する設定。
  • 左から4番目:記録形式設定。JPEGのみ、JPEG+RAWなどの設定。
  • 右端:アウトドアモニタ設定。モニタ画面の明るさの設定。

測光モード 分割

測光モード 分割

「分割」はデフォルト(既定値)の設定になります。GR3を購入してから測光モードを変更しなければ「分割」の設定になっています。

「分割」は、撮影する領域全体の明るさを基準にして、カメラのコンピュータが明るさを良い感じに決めてくれます。

例えば、逆光の場合は明るさを暗くしてくれます。ただし、逆光の場合は全体的に暗くなるため、被写体も暗くなってしまいます。

測光モード 中央重点

測光モード 中央重点

「中央重点」は、撮影する領域の中央付近の明るさを基準にして、カメラのコンピュータが明るさを良い感じに決めてくれます。

例えば、逆光の場合に被写体が中央にある場合は、その被写体を基準にして明るさが決まりますので、被写体は良い感じの明るさになりますが、周りには白飛びする部分が出てきたりします。

測光モード スポット

測光モード スポット

「スポット」は、ピントが合っている部分の明るさを基準にして、カメラのコンピュータが明るさを良い感じに決めてくれます。

逆光で例えていましたが逆の例として、例えば披露宴のケーキカットで白いドレスを着た新婦を被写体にしたとき、白飛びしてしまう様な場合にスポット設定にすると、白飛びを回避することができます。逆に暗い部分は黒つぶれしてしまうかもしれませんが、GR3は暗い部分の情報を結構保持していたりして、コンデジなのに驚異的じゃんと思うかもしれません。

測光モード ハイライト重点

測光モード ハイライト重点

「ハイライト重点」は、たぶんGR3に有って他のカメラには無い設定じゃないかなと思います。
この設定はどんな振る舞いをするかですが、ハイライト、つまり撮影する領域で明るい部分を基準にしてカメラのコンピュータが明るさを良い感じに決めてくれます。
要するに白飛びをしない明るさにしてくれます。

例えば、逆光のシチュエーションでハイライト重点にすると、シルエット写真で撮影できるイメージになります。

まとめ

今回は、RICOH GR3の測光モードについて整理してみました。他のカメラにも測光モードの設定はありますので、ご参考としていただければと思います。

GR3で撮影すると暗く撮れることが多いなとお悩みの方がいらっしゃいましたら、測光モードを中央重点に変更して撮影してみると良いかもしれません。

なお、測光モードは一回設定変更したらそのままじゃなく、撮影時のシチュエーションに合わせて適宜変更するのが良いかと思います。あと、露出補正の+/-も良い感じに設定すると、撮影の幅も広がることと思います。

最後まで読んで頂いた方に、私がカメラの勉強に使用している本をご紹介致します。
構図や撮り方が記載されているので勉強になります。

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