紅葉撮影するときは、ホワイトバランスの設定を「曇天」や「日陰」に設定して暖色の色味にした方が良いということを耳にしたり、読んだりしたことがあるかと思います。
細かいことが気になる私としましては、ホワイトバランスを変えるとデメリットもあるんじゃないかと思い、具体的にどんな感じなのかを浅間山の山行で試してみました。
ただし、浅間山は「紅葉」ではなく「黄葉」だったので、さて、どんな感じになったでしょうか。
作例を使って考察していきたいと思います。
今回の目的
この記事のプロローグ部分にて今回の目的を概ね書いてしまいましたが、ホワイトバランスを変更することで写真の表現を変えることができますが、メリットだけでなくデメリットもあると考えています。
山の黄葉での風景写真では、どの様な設定にするのが良いのか、自分が好きな設定はどれかなど、何かしらの気づきを得ることを目的にします。
GR3のホワイトバランスとは?
RICOH GR3のホワイトバランス設定は、下記10種類あります。
- オートWB
- マルチパターンオート
- 太陽光
- 日陰
- 曇天
- 昼光色蛍光灯
- 昼白色蛍光灯
- 白色蛍光灯
- 電球色蛍光灯
- 白熱灯
こんなに設定があると、どの様に使い分ければ良いのか判断に困りそうです。
しかし、一眼レフとは異なり、GR3の撮影用液晶モニタには、このホワイトバランス設定を適用後の映像が表示されますので、そこで確認することができます。
ホワイトバランスを簡単に説明しますと、名称の通り「白さ」を調整する機能となります。
昼光色蛍光灯 ⇒ 太陽光 ⇒ 曇天 ⇒ 日陰 の順に暖色が強くなります。
昼白色蛍光灯 ⇒ 白色蛍光灯 ⇒ 電球色蛍光灯 ⇒ 白熱灯 の順に青色が強くなります。
地面に茶色い落ち葉が多く、木の枝に紅葉した葉がある様な場合は、曇天や日陰にすると全体的に暖色系の色味で撮影することができます。
逆に、高層ビルなどの夜景を撮影する場合は、電球色蛍光灯、白熱灯にすると青っぽい色味になってクールな写真になります。
ホワイトバランス変更の作例
うんちくはその位にしておき、実際の作例で見てみたいと思います。
※サムネイル画像をクリックすると拡大表示します。
黒斑山の槍ヶ鞘(やりがさや)からトーミの頭と浅間山を撮影した写真です。
ホワイトバランスを日陰にすると、セピア色というか、夕日に照らされているかのような色味の写真になりますね。
では次っ。
トーミの頭手前で振り返り、槍ヶ鞘方面を撮影した写真です。写真奥が八ヶ岳です。
こちらはWB=日陰の方が空の青さがなくなってしまい、完全にセピア色の写真になっています。
WB=太陽光の方は、空の青さのグラデーションが綺麗です。
さらに次っ!
トーミの頭から黒斑山、蛇骨岳、Jバンド方面を撮影した写真です。
WB=オートとWB=日陰はイメージコントロールがポジフィルム調の設定で、1枚だけイメージコントロールをVividにしてみました。
Vividにすると明るめの緑の発色が強調される様で、いままでの暖色と違った表現になります。
まとめ
ホワイトバランスの設定について如何でしたでしょうか?
私は、WB=日陰だと青い空の表現を失ってしまうため、画角に空が入る場合はWBオートか太陽光にするのが好みです。
写真の画角に空が入らずに紅葉した木々などを撮影するシチュエーションでは、ホワイトバランスを曇天か日陰にして、積極的に暖色にすると良いんじゃないかと思います。
なお、RAW現像をする人は、RAW現像ソフトでホワイトバランス調整が可能であるため、撮影時にホワイトバランスを気にしなくても大丈夫です。
RICOH GR3が気になる方は↓で調べてみてください。
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