「波平ピーク」の文言と写真を見た時、私は衝撃を受けた。。。そんな名称の山が本当にあるのか。。。いったいどこにある山なのかGoogle先生に教えてもらった。栃木県の足尾にあると。
Googleで山の画像も調べた。なんとまぁアイデンティティのある山なのだろう。ますます行きたくなった。そう、憧れになったのだ。
私の住む茨城県から栃木県の足尾までは車で2時間半程度で行けるが、行こうと計画した日の天気が悪かったりとか色々あって数年の月日が流れた。
そんなこんなで今回、「天気良し」「タイミング良し」ってことで登ってきましたのでレポート致します。
今回も山行写真はRICOH GR3を使用しており、全部ポジフィルム調のjpeg撮って出しです。
RICOH GR3にご興味のある方はご参考にしていただければ幸いです。
概要
山行日付 | 2023年11月23日 土曜日 快晴のち高曇り |
コース | 登り:銅親水公園駐車場⇒中倉山登山口⇒中倉山山頂⇒孤高のブナ⇒波平ピーク⇒沢入山 下り:沢入山⇒(巻き道)⇒孤高のブナ⇒(巻き道)⇒中倉山登山口⇒銅親水公園駐車場 |
時間 | スタート:午前 6時50分 ゴール :午後15時40分 |
駐車場 | 銅(あかがね)親水公園駐車場 無料 25台程度 少し離れた場所に仮設トイレあり |
日帰り温泉 | やしおの湯 国民宿舎かじか荘の日帰り温泉は15時までだった(看板には20時と記載あったが変更されていた) |
登山ルート図(出典:国土地理院 地理院地図Vector)
山行記録
銅親水公園駐車場に午前6時半頃に到着。日の出の時刻頃でしたが既に先行者の車が何台か止められていました。
日の出の空が綺麗だったので迷わずシャッターを切ったのですが、その場の空気を切り取ったかのような絵になりました。さすがRICOH GR3ですね~。いい仕事してくれます。
駐車場を出て、左手に進んで行きます。
写真中央にゲートが見えますが、ゲートは開かないためゲートの下をくぐるか、右側の低いバーを跨いで向こう側に行きます。
工事現場のゲートの様で、車が不正侵入しない様に閉まっている模様です。
鉄でできた橋を渡ります。
私が行ったのは11月23日ですが、降りた霜でぬるぬると滑りました。
写真では分かり難いのですが、写真右奥の方に簡易トイレが2つありました。
工事現場用なのか不明ですが「関係者以外使用禁止」的な文言は見当たりませんでした。
道なりに進んで行くと、左手に新たな橋が見えてきます。
中倉山登山口に行くには、この橋を渡ります。
橋を渡った先の突き当りを左に進みます。
間もなく、上部に水道橋の様な人工物が出てきますので、覚えておくと良いと思います。
というのは、中倉山登山口まで1時間程度歩くのですが、帰りにこの人工物が目に入るとあと少しだと勇気づけられますので。。。
この人工物の少し先の右側には、熊用と思われるのデッカイ檻(おり)がありました。
監視カメラなどが設置されていましたので、野生動物を捕まえたかどうかを監視しているものと思われます。
そんな感じで1時間ほど歩いて行くと、舗装路から砂利道に変わり、間もなく右手に写真↑の様な中倉山登山口の小さい標識が出てきます。
仲間と行って、おしゃべりに夢中になっていると見逃すレベルですので注意が必要です。
登山口まではほぼ平坦でしたが、この登山口を入ると急登が待ち構えています。
尾根に出るまでず~っと急登です。
傾斜感を写真に収めるのが難しいのですが、どんな感じかを文言で表すならば、「つづら折れにも関わらずアキレス腱がグイグイ伸びる感じの傾斜があります。」って感じです。
あと私が登った11月末は登山道への落ち葉が凄くて、葉っぱの下の根っこや石が見えず、注意しながら登る必要がありました。なお、下りは更なる注意が必要でした。
登山口からつづら折れの登山道を1時間ほど登ってくると尾根道に出ます。
が、ここからは写真↑の様に直登の急坂になります。登山口からずーっとアキレス腱を伸ばしているのでアキレス腱がダルンダルンになりそうな感じがします。
途中、分岐がありますが道標などは設置されていません。
道なりに右側を進んで行けばOKです。
尾根道に出たところから40分程登って行くと、写真↑の様な見晴らしの良い場所に至ります。
270度位の見晴らしが利くので休憩を取るのに良い場所です。
眼下には、足尾銅山の亜硫酸ガスの煙害でハゲ山となった山々の復旧事業なのか、山砂を採取しているのか分かりませんが、何か工事現場の様な場所が目立ちました。
休憩もそこそこにして先に進みます。
眺望の良かった場所のすぐ上部は、写真↑の様なガレ場になっていました。
間もなく写真↑の様な、爽快感のある笹っぱらの道になり、沢入山(そうりやま)までずーっと稜線歩きになります。
ここが中倉山の山頂になります。
笹っぱらに出るまでの1時間50分程度が急登だったため、ここからの稜線歩きに気持ちが高ぶります。
こんな感じの爽快な稜線歩きです。
この様な道ならば、どこまでも歩いて行けるような気がしますね。
若干下りはじめ、写真↑の様な場所に至ります。
写真中央やや右側にある木が「孤高のブナ」になります。
「孤高のブナ」という名称から、全く木が生えていないところにポツンと1本生えているイメージをしていたのですが、実際には近くに木々が生えていました。それらから少し離れていましたが。。。
でも、足尾銅山の亜硫酸ガスの煙害に耐えて生き延びたブナというストーリーが重要なので、私が撮った写真↑のアングルはそのイメージが無いためあまり良くないですね。撮っておきながら勝手ではありますが、あとで振り返ってそう思いました。
孤高感がある様に撮影するのがポイントだと思います。
ちなみに写真右上に見えるピークが波平ピークになります。
写真↑は「孤高のブナ」を撮影したものですが、他の木々も写っているため孤高感が無い写真となってます^^;
11月末だと葉っぱがハゲ散らかってしまっているため、次に来るときは新緑の頃にしたいと思いました。新緑のみなぎるパワー感は写真でも伝わってきますし。
さて、ここから「波平ピーク」を目指します。そう、憧れの「波平ピーク」まであと少しです。
ですが、孤高のブナの少し先に岩場があり、右側が絶壁になっていました。
風のある日はちょっと危険かなと思いましたので無理しない方が良いかと思います。
岩場の左側に巻き道の様な踏み跡があったので、そちらを通ると岩場を回避できるのかもしれません。
そんな感じで進んでくると、写真↑の様なハゲ山感が満載の山容が見えてきました。
足尾銅山の亜硫酸ガスの煙害でハゲ山になったと教科書で見た記憶がありますが、100年以上も経過しているのに未だにハゲ山のままです。
日の当たる斜面は柴や笹が生い茂っていますが、北側斜面は草も生えておらず崩壊が進んでいます。
植樹をして山を復活させる事業をしている様ですが、この付近は傾斜もあり北側斜面、土もなくなっているため植樹が難しいのかもしれませんね。
写真右上のピークが波平ピークです。もう少しです。
「ほら足元をみてごらん これが波平ピークだよ」とKIROROが歌っていたわけではないですが、これが憧れの波平ピークです。波平のアイデンティティである毛と完全に合致しています。
素晴らしい。。。。。このセンスに感動。。。
そのうち海平ピークもできるんじゃないかと、ちょっとだけワクワクしています。
それから、波平ピークからは360度ビューが楽しめます。
十分に楽しんだら沢入山に向かいます。
沢入山に着くまでは「さわいりやま」だと思っていました。
しかし、山頂標に「Mt. souri」と書いてありそこで初めて「そうりやま」であると認識しました。
お恥ずかしい限りです。
沢入山からは写真↑の様なビューが楽しめ、写真中央上部に冠雪している山が見えますが、これが日光白根山になります。
沢入山の先に写真↑の様なトレイルがついており、この先の所まで行ってみます。
写真↑はトレイルの先にあった見晴らしの良い場所で撮ったものです。
もっと先までトレイルがありましたが、帰りの時間もあるため今回はここを折り返し地点としてピストンで戻りました。
後日調べたらトレイルは皇海山まで繋がっているとのことでした。
写真↑中央やや上の奥側のピークが皇海山になります。ここから見ると、皇海山がスグソコにある様に見えますが、それなりに距離があると思います。
この見晴らしの良い場所で、RICOH GR3で動画撮影してみました。
手振れ補正をONにしていましたが、ちょっとブレブレで撮影されていました。
ご興味がありましたらご覧ください。
酔ってしまったらゴメンナサイ。
下りは特に写真を撮影してません。
波平ピークから先は右側にある鹿道の様に見える巻き道を通って下山しました。
まとめ
「孤高のブナ」が有名な中倉山ですが、景色が良く、かつ爽快な稜線歩きを楽しむことができました。なかなか良い山だと思います。
次回は、パワーみなぎる新緑の季節に行きたいと思います。
それから、登ったことを機に、改めて足尾銅山の日本初の公害事件を勉強し直すのも良いのではないかと思いました。足尾銅山の亜硫酸ガスによる煙害で広いエリアがハゲ山となり、いまだにハゲ山から復旧していない、壊れた自然はなかなか元に戻らないということを改めて思い知らされました。
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