RICOH GR3のHDR調で風景写真。クセになりそう。

登山カメラ
HDR調 尾瀬沼
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RICOH GR3のイメージコントロールには「HDR調」の選択肢がありますが、このモードを使ったことが無い人が多いんじゃないかなと思います。

そもそも「HDR」って何?って思う方もいらっしゃるかと思いますので、そのあたりの説明も含めて、今回は「HDR調」ってどんな感じでJPEG出力されるのかを、作例を使って説明したいと思います。

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HDRって何よ?

「HDR」は「High Dynamic Range(ハイ ダイナミック レンジ」の略で、画像のダイナミックレンジを増大させる技術です。

ちょっと待て「ダイナミックレンジ」って何よ?となりますが、私のプアな知識で恐縮ですが簡単に説明します。
ここで言うダイナミックレンジは明るさの範囲です。例えば、人間の目で見える明るい所、暗い所の範囲がダイナミックレンジになります。この人間のダイナミックレンジはカメラとは同じではなく、カメラのダイナミックレンジは人間の目で見える範囲よりも狭いため、カメラのダイナミックレンジを超えた部分は「白飛び」「黒つぶれ」になります。

そう、皆さんは、この「白飛び」「黒つぶれ」を無くすというか、明るく撮影するか、暗く撮影するかをカメラの露出補正で+ーしてから撮影していることと思います。

HDRの説明からずれてきてしまいましたが、HDRは露出を変更した複数枚の写真から適正露出の部分を抜き出し、それらを合成して1枚の写真にする技術です。

ちなみにペンタックスのデジタルカメラにはHDRモードがあり、そのモードで撮影すると「パシャ、パシャ、パシャ」と3回シャッターが切られ、明るい、普通、暗いの3種類の撮影をしてカメラ内で合成してJPEG出力してくれます。他メーカーのカメラは良く分かりませんが、きっとHDRモードがあれば同じような動作をすると思います。

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HDR調って「調」が付くけど、何か違いがあるの?

そうなんです。「HDR」と「HDR調」は違うんです。

HDRは露出を変更して撮影した複数枚の写真が必要ですが、GR3の「HDR調」は1枚の写真をGR3のコンピュータが良い感じに画像処理してJPEG出力してくれます。

良い感じに画像処理してくれると書きましたが、この「良い感じ」の設定を自分好みに設定変更することができるので、色々と試してみると良いかと思います。
なお、イメージコントロールの設定で「HDR調」にカーソルを合わせ、「Fn」ボタンを押下すると設定変更する画面になります。

下記にHDR調の設定を整理しておきます。

設定項目設定範囲デフォルト値
彩度-4~+4+2
色相-4~+4
調色OFF/白黒/セピアOFF
HDR調効果1/2/3
GR3のHDR調の設定

HDR調の作例

お待たせしました。

ほぼ同じ構図で、HDR調とポジフィルム調の作例をあげておきますので、ご参考にしていただければと思います。画像をクリックすると拡大表示します。

↑燧ヶ岳(ひうちがたけ)の俎嵓(まないたぐら)から尾瀬沼方面を撮影しました。明暗がハッキリするため山並みが絵画的になってドラマチックな印象になります。遠くに見える日光白根山、日光連山、周辺の雲も良い感じになっています。

↑大菩薩嶺から富士山と甲府盆地を撮影しました。連なる山々の稜線、尾根の明暗がハッキリして、絵画的でドラマチックな写真に仕上がっています。ポジフィルム調で撮影した写真も良い感じですが、HDR調も良い感じで甲乙つけがたいです。

↑筑波山塊の宝篋山(ほうきょうさん)山頂から筑波山を撮影しました。曇り空の天気でしたが、HDR調では雲を印象的に表現してくれますね。遠くに見える日光男体山ファミリーの山容もハッキリ見えています。

まとめ

RICOH GR3のHDR調の作例をあげましたが、どれも絵画的でドラマチックな写真になって印象に残るかと思います。ただ、すべての写真をHDR調で撮影してしまうと、後日振り返った時にツマラナイ作品になってしまうと思われますので、HDR調とそうではないイメージコントロールの写真と併せて撮影しておくと良いかと思います。

HDR調の風景写真いかがでしたでしょうか?
私は、ご覧の通りハマっています^^;

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