登山のための車選び

エッセイ
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ご自宅から登山口まで車で移動される方って結構いらっしゃいますよね。

この登山の移動に使用する車はどんな車種を選ぶのが良いのか、この課題に対する最適解が存在するのか、これらについて私的見解となりますが一筆啓上致します。

ここで私の車遍歴を簡単にご紹介しますと、運転免許を取得してから30年以上経過しますが、ダートトライアルというモータースポーツに夢中になったこともあり、昨年までマニュアル車を10数台乗り継いできました。現在は50歳の初老となったためオートマ車に変更しましたが、そう、私は車を運転することが凄く好きな人なんです。

競技車目線で車選びされてもと思うかもしれませんが、もちろんそんな選び方はしませんのでご安心ください。

2023/7/10投稿の「登山のための車選び(その2)」もご覧ください。

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自宅から登山口までの道のりからポイントを見極める

日本百名山をメインに登られている方は結構いらっしゃるかと思いますので、日本百名山を基準にして考察してみます。

ご自宅から登山口までは、概ねは高速道路を走り、高速道路を降りて一般道を少々走って登山口近くの駐車場に到着するパターンが多いと思います。
もちろんインターチェンジから登山口駐車場まで数十キロも走る山もありますが、私はその様な山はそんなに多くない印象を持っています。

また、登山口駐車場近くが砂利道になっているところもありますが、普通車でも走行できるレベルがほとんどであり、SUVの様な車高の高い車じゃないと走行できないケースは稀ではないでしょうか?
例えば、八ヶ岳の美濃戸口から美濃戸に行く間とか、皇海山の栗原川林道とかは車高の高いSUVじゃないと走行できません。
※普通車でも走行できますがボディーの底やバンパーを擦るし、パンクのリスクも高いのでお勧めしません。

ということで、自宅から登山口までの道のりにおける重要ポイントは「高速道路」であると言えます。

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重要ポイントが高速道路だと?

先にも書きましたが、重要ポイントは「高速道路」です。
自宅から登山口までの道のりにおいて、走る距離と時間が長いのが「高速道路」であり、ココをいかに楽にするかが重要になります。

私事となりますが、以前軽自動車で登山に行っている時期がありました。現在は排気量2,400ccのマークXジオを使っていますが、軽自動車時代と比較すると疲れ方が全く異なり、こんなにも楽になるんだと実感しております。

私が乗っていた軽自動車は、足回りを交換して硬めのセッティングにしていたのですが、車が軽いためか高速道路では吸い付く走りをせず、常に修正舵を当てながら走行する必要があり、知らず知らずのうちに神経を使って疲労していたのだと思われます。

ということで、人と荷物を積むことができ、高速道路を吸い付くように走ることができ、シートが硬めで長距離移動でも疲れない車種を選ぶのが良いと言えます。

具体的にはどんな車種が良い?

私が考える登山に適した車種は、ボディー形状はツーリングワゴンタイプで4~5名乗車、引き締まった足回りと硬めのシートを持っている車になります。また、クルーズコントロールなどの運転支援機能が付いていればなお良しと言ったところでしょうか。

私がツーリングワゴンを推す理由は、SUVに比べて低い車高のため高速道路やワインディングで安定感がある点と、車高が低いので乗降しやすい点、リアハッチを開けると荷室に座ってソックスを履いたりできる点が挙げられます。

では、具体的な車種を下記にリストします。

  • スバル レヴォーグ
  • マツダ MAZDA6ワゴン(アテンザワゴン)
  • トヨタ アベンシスワゴン
  • メルセデスベンツ Cクラスステーションワゴン
  • BMW 3シリーズツーリング
  • アウディ A4アバント
  • フォルクスワーゲン パサートヴァリアント
  • ボルボ V60
  • キャデラック CTSスポーツワゴン

ん~、半分以上が外車となってしまいましたが、ヨーロッパは人と荷物を積んで高速道路で移動する文化が出来上がっており、ツーリングワゴンタイプの車種も豊富であるため、高速道路をポイントにすると「良い車」が多くラインナップされていますね。

日本車ではどんな感じか

日本車だとツーリングワゴンが設定されている車種が少なく、上記でリストした車種以外だとカローラツーリング、プリウスα程度しか見当たりません。

昔はツーリングワゴンが設定されている車種は多量にあったのですが、ミニバンブームにより消滅し、さらにSUVブームでツーリングワゴンの復活は当分望めそうに無いのが悲しいところ。
メーカーが猫も杓子もSUVでしょ的な方向性になっているのが、日本をツマラナクしていると思う。

先にリストした日本車の車種の中で中古車を狙うのならば、 MAZDA6ワゴン(アテンザワゴン) のディーゼルエンジン搭載車が良いと思います。マニュアルミッションの設定もあるし、さすがマツダって感じ。

スバル車は中古でも人気があるようで、新車価格に対してそんなに値落ちしてない気がします。

アベンシスワゴンはヨーロッパトヨタからの逆輸入車であり、ウインカーとワイパーは外車と同じ位置になるため、日本車と逆に付いています。あとヨーロッパ車のためガソリンはハイオクになります。
そんな感じなので、中古車を狙うならば100万円程度で購入できます。

余談となりますが、私の乗っているマークXジオ(6人乗り)はツーリングワゴンとミニバンの中間の様な車ですが、3列目シートを倒すとフラットになってツーリングワゴン的な荷室容量になります。2列目シートも広くてリクライニングするし、人と荷物を載せるのにはGOODです。不人気車なので中古で80万円程度です。

マークXジオと似たような車種だとホンダ オデッセイが挙げられますが、マークXジオと同等の年式だとオデッセイの方が高い値段です。

ヨーロッパ車ではどんな感じか

メルセデスベンツ、BMW、アウディとかって高級外車で手が出ないイメージがありますが、新車は高額ですが中古車ならば200万円以下で購入できます。
フォルクスワーゲンやボルボも同様です。

ヨーロッパ車は基本的にガソリンはハイオクになります。
ランニングコストを考慮すると燃費の良いフォルクスワーゲン パサートヴァリアントが良いと思います。パサートヴァリアントにはディーゼルエンジン搭載車もラインナップにあったと思います。

ディーゼルエンジンを搭載したBMW 320dも良いと思いますが、人気があるため320iと比べると少々高いと思います。それと、ミッションがDCT(Dual Clutch Transmission)モデルの場合は、走行距離が少ない中古車を選んだ方が良いと思います。距離を乗っているとそのうちDCTのクラッチ交換が必要になります。交換費用は高額です。

運転支援機能をポイントにするならば、メルセデスベンツ Cクラスステーションワゴンが良いです。安全性についてはメルセデスベンツは進んでいると思います。

それと、ヨーロッパ車はボディ底面がフラットボトム構造になっており、高速走行時に車の下の気流をスムーズにして安定性が向上する作りになっている点も見逃せません。道路に吸い付くような走りを求めるならば、やっぱりヨーロッパ車を選択することになるでしょう。

アメリカ車ではどんな感じか

キャデラックにツーリングワゴン的な車種があるのかって感じがしますが、それがあるんです。このCTSスポーツワゴンの存在を知っている人は少ないかもしれません。

顔はキャデラックって感じの推しが利いていて、エンジンはV6 3,000ccのレギュラー仕様、内装もなかなか良い感じです。

人とは違う車に乗りたい人におすすめです。

SUV全盛だが。。。

猫も杓子もSUVとなっている今日の日本。トヨタクラウンもSUV化されるんじゃないかという噂もあるくらい、SUVに偏りすぎています。メーカーがそんな感じなので、車好きからするとツマラナイ時代になったものだと思うかもしれません。

さて、それはそうと、まず、SUVの良いところをリストアップしてみましょう。

  • 座席が高いため見晴らしが良い。
  • 車高が高いため悪路でも走れる。

私にはこんな程度しか思い浮かびませんでした。。。一応、パジェロとかプラドとか乗ってたことはあります。
では次にSUVのイマイチなところをリストアップしてみましょう。

  • 座席が高いため乗り降りしにくい。
  • 重心が高いためコーナーリング時によれる。
  • フロントガラスの角度がある車種だと、高速道路で虫がぶつかってスゴク汚れる。
  • 車高が高いためフロントガラスを拭きにくい。

悪口を言っている訳ではないのですが、SUVオーナーの方で気分を害する方がいらっしゃいましたら申し訳ございません。

この節で何を言いたいかですが、「アウトドア=SUV」というイメージがあるため「登山=アウトドア=SUV」と言う論法になりますが、果たしてそれで良いのかという問題提起です。

まとめ

私の住んでいる茨城県は、ただいまマンボウ発動中のため「不要不急の外出自粛」となっており、教養のある大人として遵守しており、登山に行けない日々が続いております。

そんな感じなので、ホームページを更新するネタも湧き出てこず、今まで思っていたことを「エッセイ」として書きなぐってみようと思い立ち、筆をとりました。

今回は「登山のための車選び」と題して、つらつらと支離滅裂な文章で書いてしまい大変恐縮なのですが、安全な登山を心がけるうえでも、車での移動は極力カラダへの負担を減らせる様にすべきであるという事を言いたかったのです。

「家に帰るまでが登山である」と耳にしたことがあるかと思いますが、まさにその通りで、山での遭難だけでなく、良き帰りの交通事故にも最善の注意を払う必要があると言えるでしょう。

2023/7/10投稿の「登山のための車選び(その2)」もご覧ください。

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