これだけは知っておきたいトレッキングソックス選びの基本！失敗しないソックス選びのために

　登山用品店やスポーツ用品店に行くと、トレッキングソックス（登山用靴下）のコーナーがありますよね。そこには、”薄手”、”厚手”とか、”化繊”、”メリノウール”とか、デザインも派手な横縞だったりグレー系だったりと色々陳列されていますよね。
　何を基準に選べば良いかですが、私の経験から物申すと、「厚さ ＞ 素材 ＞ デザイン ＞ 価格」の優先順で選ぶのが後悔しない選び方だと考えています。「これだけは知っておきたい登山の基本装備【日帰り編】！失敗から学んだノウハウまとめ」でもチョロっと書きましたが、登山は何時間も歩きますので、途中で靴擦れを起こすと拷問そのものです。一緒に行った仲間にも多大な心配と迷惑を掛けてしまいますので、ケチらず良いものを選びましょう。

この記事の対象者

• トレッキングソックス、登山用靴下の選び方のポイントを知りたい人
• 登山用靴下なら何でも良いと思っている人

トレッキングソックス（登山用靴下）の選び方のポイント

ポイントその１　厚さ

　薄手、中厚手、厚手、極厚手というような感じで、厚さのラインナップがあります。季節や登山スタイルによって厚さを変えるんだとおっしゃる人もいらっしゃいますが、私は「厚手」「極厚手」のどちらかで選ぶのが良いと考えています。「薄手」のソックスは、登山道の下りで足の裏と登山靴が密着していると感じるのですが、それよりも長時間歩くために足の裏というか指の付け根辺りが痛くなってきます。「厚手」「極厚手」のソックスは、登山道の下りで靴下に乗って若干前にズレる感触がありますが気にするほどではなく、それよりもクッション性があるため足の裏の痛みが殆どおきません。
　ソックス選びとは若干論点がそれますが、登山靴を選ぶ場合にフィッティングをしてから決めると思いますが、その際にはご自身の持っているトレッキングソックスの中でも一番厚手のソックスを持参してください。お忘れなきようご承知おきください。もし忘れたとしても、登山用品店のサンプルを借りられますが、ちょっとね。

ポイントその２　素材

　登山用品店のソックスの陳列では、素材では「メリノウール」「化繊」「ウールと化繊の混紡」のラインナップになっているかと思います。それぞれ特徴がありますので、下表にまとめてみました。

　講評としましては、吸汗性・速乾性が高く、肌ざわりが凄く良いメリノウールが一番のお勧めです。価格は高いのですが、使ってみるとその良さが分かります。先ずは一足は持っておきましょう。
　足に汗をかく人は化繊を選ぶと良いと思います。ウールは速乾性が化繊に比べて劣るため、長時間歩く登山において靴の中の快適性を少しでも保つために、足の発汗の多い人は化繊を選ぶべきと思います。
　ウールと化繊の混紡は、ウールと化繊の良いとこ取りをしているので、悪いところが見当たりません。選んで損をすることは無いと言えるでしょう。
　最後に、安い「綿」素材のソックスがあった場合ですが、綿は吸汗性はあるのですが発散しないので買ってはダメです。素材は、値段ではなく機能性で選ぶ必要があります。

ポイントその３　デザイン　

　「厚さ」「素材」のポイントを押さえていれば、ご自身のお好きなデザインを選んでください。ただし、ソックスの長さには注意をしてください。すね辺りまでの長さがあるものと、くるぶし程度のものがラインナップされていると思います。くるぶしまでのものは、トレランシューズや、ローカットのトレッキングシューズ向けのソックスになりますので、その様な登山靴をご使用でない場合は、すね迄ある長いタイプを選んでください。

メリノウールって「ウール」だけど家で洗濯できるの？

　基本的に、メリノウールは自宅の洗濯機で洗濯できます。ただし、水＋おしゃれ着洗剤＋短時間で洗うのが鉄則になります。３０度以上のお湯で洗ったり、長時間水に付けておくと繊維がフェルト化してしまいますので、メリノウールの洗濯の鉄則を守ってください。
　と、ここまで書いておきながらですが、メリノウールのソックスを購入する際に洗濯表示タグを確認し、水洗いマークや洗濯機マークがあるものを選べばご家庭の洗濯機で洗濯できます。クリーニングマークマークしかないものはクリーニングに出す必要がありますが、多分、その様な商品を販売しているケースは少ないかと思われます。
　結論としましては、購入時に選択表示タグを必ず確認し、「水洗いマーク」か「洗濯機マーク」があるメリノウール製品を購入すればOKです。

インナーソックスの使用で快適性アップ！

　インナーソックスとは、トレッキングソックス（登山用靴下）の下に履く専用のソックスになります。このインナーソックスを使用するメリットとは、速乾性の高い化繊の薄手のソックスを地肌に触れるインナーに履き、その上にメリノウールのソックスを履くことで、地肌をドライにして快適性を保つことになります。
　想像するだけで快適な登山を楽しめそうですね。