これだけは知っておきたい登山用ザック選びの基本!失敗しない登山用ザック選びのために

基本装備
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この記事の対象者

  • 登山用ザック選びのポイントを知りたい人
  • 登山用ザックを購入したが、自分の選択は間違っていなかったと安心したい人
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ザック選びのポイント

 登山は、5~8時間歩き続けるのが普通です。日帰り登山において、登山用ザックじゃないタウンユース用のザックを登山に使用すると、下山後または下山中に疲れを感じることになると思います。初めて登山に行く場合は、迷わず登山用ザックを購入することをオススメします。
 登山用ザックを選ぶ際に、これから挙げる5つのポイントをよく理解しておくと、選択に失敗することはないと思います。是非、有効活用してください。

その1 背面長

 タウンユースのザックはショルダーベルト(肩ベルト)しかありませんが、登山用ザックはショルダーベルトとヒップベルト(腰ベルト)の2箇所で体にザックを固定します。これらのベルトがポイントで、肩と腰にザックの重さを分散してくれ、かつ腰にザックが固定されることでザックが左右に振られることがなくなり安定します。
 鋭い人はもうお気づきだと思いますが、肩から腰までの長さ、正確には首の後ろの突起した骨から腰骨までの長さを背面長と言い、その背面長に適したザックサイズが用意されています。
 ポイントとしては、自分の背面長を知ることと、ザックは背面長によってサイズが分かれており、自分の背面長に合ったサイズを選ぶことになります。

その2 ハイドレーションシステム対応

 ハイドレーションシステムとは、登山中に水分補給するための装備です。フィルム状のバッグにチューブが付いており、そのチューブの先端から水を摂取します。昨今はハイドレーションシステムに対応したザックが多数あり、水を入れたバックを格納する大型ポケットがザック内部にあり、チューブをザックの外に通すための穴が開いています。
 ハイドレーションシステムは登山に必須ではありませんが、歩きながら水分補給できる点で便利な装備と言えますので、今はハイドレーションシステムを持っていなくても、ザックが対応していれば将来的にザックを買い替える必要はなくなりますので、ザック選択時のポイントといえるでしょう。

その3 レインカバー

 レインカバーは、ザックを雨から守る装備です。概ねの小型、中型の登山用ザックには、ザックの底や脇にレインカバーが標準装備されています。しかし装備されていないザックもありますので、その場合はレインカバーを別途購入してください。
 なお、レインカバーは100%防水ではないため、土砂降りの雨の中で長時間使用していると水が染みてきます。特に背中側(ザックと人が接触する側)はレインカバーでも覆いきれないため、良い感じで染みてきます。従いまして、濡れると困るものは、ジップロックや防水のスタッフバックに入れてからザックにパッキングするように心がけてください。

その4 2気室タイプ

 登山ザックは、間仕切りのない1気室タイプと、間仕切りのある2気室タイプがあります。1気室タイプだと長いものを入れることができるメリットがありますが、底の荷物を取り出すのが面倒というデメリットがあります。2気室タイプだと間仕切りの下側に、通常1気室の底に格納する物を入れておくと取り出し難さが解消します。が、間仕切りがあるため長いものを格納できなくなります。なお、2気室タイプの間仕切りは取り外せるため、パッキングする物によって間仕切りの要否を決めることが可能です。
 間仕切りは、ファスナー等で完全に二分化するタイプと、フックで引っ掛けて二分化するタイプがあります。フックで二分化タイプは隙間ができますので、その隙間から上の気室に入れておいた物が間仕切りをすり抜けて下の気室に落ちていたなんてこともあります。

その5 通気性

 背中とザックが密着していると汗かきの人は背中がびしょ濡れで、ザックの背面パッド部分にも汗が染みて塩を噴いていたなんてことが良くあることです。が、こんな感じで長時間歩くため、背中にアセモができて不快な思いをすることもあり、汗かきの人には課題があります。
 最近よく見られるのが、背中の密着部分がメッシュ構造で通気性が良好になっているタイプや、メッシュ構造でもなく背中と殆ど接しないタイプなど、各メーカーが汗かきの課題解決を施したモデルを出しています。それと、ハイドレーションシステムを格納するポケットはザックの背中側にあるのですが、通気性が良いザックは背中の体温がザックに伝わらないため、ハイドレーションのバックの水が体温で温くならないというメリットもあります。
 一方、通気性が良いザックは、隙間を作り出すためにザック自体が弓形に湾曲しています。真っ直ぐではなく湾曲しているため、パッキングに頭を使う必要がでてきます。

その6 女性にはレディースモデル

 レディースモデルがラインナップされているザックがあります。大きな違いとしては、①背面長がより短いモデルがある、②肩幅に合わせてショルダーベルトの取り付け位置が狭くなっている、③ヒップベルトが腰骨を包み込むようになっている、④ショルダーベルトのチェストハーネスがバストに当たり難い位置になっている、が挙げられます。
 登山用ザックのレディースモデルのおすすめについては、別ページでご紹介しておりますので、そちらをご覧ください。

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