概要
本日は、筑波山の薬王院(やくおういん)コースをご紹介致します。筑波山の西側に位置するこのコースは、筑波山神社側の御幸ヶ原コース、白雲橋コースとは異なり、登山者が少なめで静かに歩けるコースです。しかし、静かでありながらも途中にアキレス腱をぐいぐい伸ばせる傾斜あり、概ね1,000段の急な階段(数えたことが無いため感覚で^^;)あり、関東平野を見渡せる眺望もあり、トレーニングするには凄く良いコースです。
このコースを登る人達はベテランの人達が多い様で、マナーがしっかりしている人達が多い様に感じます。すれ違い時は基本的には登り優先の対応をとり、挨拶や声掛けも然り。
薬王院コース登山口 ⇒ 御幸ヶ原(みゆきがはら) ⇒ 男体山山頂 ⇒ 自然研究路 ⇒ 薬王院コース登山口の所要時間は、概ね3時間になります。男体山山頂に登らず、薬王院コース⇔御幸ヶ原のピストンだと約2時間半です。
今回もトレーニングで登ったため、写真少な目ですがご容赦ください。
山行日付 | 2020年11月22日 土曜日 曇り |
コース | スタート ⇒ 薬王院コース ⇒ 御幸ヶ原 ⇒ 男体山山頂 ⇒ 自然研究路 ⇒ 薬王院コース ⇒ ゴール |
スタート時間 | 午前6時50分 |
ゴール時間 | 午前10時 |
駐車場 | 薬王院第3駐車場(登山者用駐車場) 先着20台程度 無料 |
登山ルート図(出典:国土地理院 地理院地図Vector)
山行記録
つくし湖畔の公衆トイレ
薬王院第3駐車場付近にはトイレは無い。もしトイレに寄りたい場合は、つくし湖畔の公衆トイレを利用するしかないと思う。
ちなみに、つくし湖は人造湖ですが、なんと筑波山の地下に用水路を通し、20Kmも離れた霞ケ浦で汲み上げた水を溜めているそうだ。驚きですよね。
薬王院第3駐車場(登山者用駐車場)
薬王院の入り口を過ぎて少し進んだところにある。道路の両側に駐車できるが、先着20台程度のキャパシティ。後から来る人達のことを考慮し、車の間を大きく開けずに駐車するのが教養のある大人だと思う。
薬王院コース登山口
この祠の横が登山口。標識などはないため、登山口付近に車両が駐車されていると分かり難いと思われる。
登り始めは平ら
登山道の始めは、写真の様に平らでなだらか。赤い筋肉をほぐす様にマイペースで登るのがポイント。
徐々に傾斜UP
登山道は徐々に傾斜が出てきます。落葉したため、新緑の頃や夏と比較すると登山道が明るく感じます。例えが悪いですが、髪の毛がはげ散らかると地肌が良く見えるのと同じ事象でしょうね。
舗装路に出た!
登山口から30分ほど登ると舗装路に出ます。風通しも良いので、休憩して息を整えるのに丁度良い場所です。
ここまでのほど良い傾斜でアキレス腱は概ね伸びていると思います。写真の階段がチャプター2の入り口になります。
きたーっ!
チャプター2から登り始め、より傾斜を感じる様になってくると、写真の様な木で組まれた階段が登場します。前後に登山者が居るとプレッシャーを感じることがありますが、それでもマイペースで登り続けるのがポイントです。
この階段、どこまで続く?
階段をのぼりながら上を見上げると、ずーっと階段しか見えない。かつ、角度が急になってるし、ゴールが分からないのは辛いところですが、これが薬王院コースの醍醐味。自然との対峙、自分との闘い、感じ方は人それぞれですが、小さな一歩を踏み出し続けることでゴールにたどり着けます。
階段がつづら折れになるとゴールまでもう少しのサインです。手強いコースですが、マイペースで足を動かし続けることがポイントです。
つづら折れ過ぎたのに。。。
まだ階段続いてますが、傾斜は少し緩やかになります。仕上げと思って足を動かし続けましょう。仕上げちゃってください。
平らになった
階段を登り終えると写真の様な感じの登山道になり、少し傾斜はあるのですが平らに感じます。
新緑の頃は、この辺りはトンネル状になるため一番生命力を感じる場所になります。
歩幅の合わない階段
さらに登り続けると、写真の様なコンクリートの歩幅の合わない階段が登場します。足が長い人なら丁度良いのでしょうが、日本人体系の私は一歩で次の段に上がれないため、右足で上がると、ずっと右足で上がり続けるリズムに陥り右足が悲鳴をあげます。左足で上がるようにリズムを適時変更する必要あり。地味に手強い階段です。
御幸ヶ原に到着
歩幅の合わない階段を過ぎて少し登ると、遠くに建物が見えてきます。そう、そこがケーブルカーの駅がある御幸ヶ原(みゆきがはら)。
御幸ヶ原からは、筑波山の北側の加波山(かばさん)が良く見えます。写真が加波山ですが、曇りのため写りはイマイチ。
男体山山頂
御幸ヶ原から15分ほどで男体山山頂に到着します。
眺望はイマイチ
男体山山頂からは、手前の木々が視界を遮り眺望がイマイチなのが残念です。写真の様な感じです。木々は年々伸びるため、伐採していただかないと眺望が無くなるのではと、危惧の念を抱いてしまいます。
女体山が丸見え
男体山山頂から見た女体山山頂。山頂直下にロープウェイ乗り場があります。この写真だと小さくて分かり難いですが、女体山山頂に立っている人々も見えます。
気象観測所
男体山山頂には、「筑波山神社・筑波大学計算科学研究センター共同気象観測所」があります。
2001年までは気象庁の観測所として機能していたようですが、現在は筑波大学計算科学研究センターが引き継ぎ、観測データを天気予報や研究に活用している様です。
分岐を左に行く
実は気象観測所のところに登山道の分岐があり、左に行くと自然研究路を通って薬王院コースに出ることができます。この登山道を通る人は少な目なので静かに歩く事ができます。
おぉ、見晴らし台だ
自然研究路を薬王院コースに向かって下っていくと、途中左手に見晴らし台があり、そこから関東平野が良く見えます。男体山山頂と異なり、木々が邪魔してないため眺望は良いです。かつ人も少ない。写真は、筑波山東側にある筑波山塊の宝篋山(ほうきょうさん)です。左奥に霞ケ浦が写っていますが、天気がイマイチで写りもイマイチ。
薬王院コースを下る
自然研究路を下り続けると、写真の分岐にでます。この分岐を左手に行き、薬王院コースを下ります。
膝を痛めない様に
登ってきた急な階段を下るため、膝を痛めない様にマイペースで下りましょう。
それと、丸太の端っ子は滑るため、足の置き場に気を使いながら怪我をしない様に下りましょう。痛い思いをするとつまらないので。
今回ご紹介した薬王院コースは、傾斜のある階段、登山者の少なさ、それと無料駐車が魅力のコースです。私は基本的に早朝にトレーニングと称して登りますが、夏場は15時頃から登ることもあります。低山ならではのバリエーションをプランニングできることも楽しみになります。
山と高原地図
山を登る時は地図を持って行きましょう。山と高原地図は、登山道のポイントごとに所要時間が記載されており、計画を立てる上で大変参考になります。地図以外にも小冊子が付属しており、そこにはコースガイドが記載され、こちらも大変参考になります。
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