宝篋山(ほうきょうさん)で登り納め&日の入り撮影

茨城
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茨城県つくば市と土浦市の境目付近にある宝篋山(ほうきょうさん)は、山頂からはほぼ360度の見晴らしがあり、筑波山、霞ケ浦、関東平野、東京スカイツリー、富士山、日光連山などが一望できる標高461メートルの里山です。
登山というよりもトレッキングというかハイキング的な感じで登れる山です。

宝篋山の紹介はこの位にして、私の今回の山行の目的ですが、2021年度の登り納めはRICOH GR3で日の入りをタイムラプス撮影してみようと企画し、それが出来る山といえば宝篋山でしょうということで行ってきました。

私と同じような考えの人がきっと居るだろうと思っていましたが、山頂では私一人でした。
木枯らし吹くなか暗くなるまで待つのは寂しかったですが、幻想的な写真も撮れましたし、目的のタイムラプス撮影もできましたので、良い登り納めになりました。

GR3でのタイムラプス撮影については別記事でご報告致します。
なお、この記事の写真はPENTAX K-S2で撮影しております。

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概要

山行日付2021年12月30日 木曜日 快晴
コース登り:小田休憩所駐車場 ⇒(極楽寺コース)⇒宝篋山頂
下り:登りのピストン
時間スタート:午後15時00分(山頂で50分ほど撮影)
ゴール :午後18時20分
駐車場宝篋山小田休憩所付近の無料駐車場 70台程度 無料
※人気の山なので満車になることもしばしば。
その他トイレは小田休憩所の中と、山頂直下にある。
つくば市の宝篋山サイト
山行概要
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登山ルート図(出典:国土地理院 地理院地図Vector)

赤矢印:登り  青矢印:下り

山行記録

12月30日の日の入り時刻は16時30分頃なので、小田休憩所駐車場を15時頃に出発し、山頂に16時30頃に到着する計画にしました。また、山頂に日没後まで居るためヘッドライトは2つ持参し(1つは予備)、誰も居ない暗闇の中をヘッドライトの明かりを頼りに下山しました。

山仲間を誘ったのですが断られてしまい、今回もソロでの山行となりました。
情熱的な山仲間を募集中です。興味のある方は右下の「お問い合わせ」からどうぞ。
もしくは、右上のプロフィールからインスタグラムに飛んで、メッセージでも良いです。

余談はこの位にしまして、今回の山行を記載します。

電波塔のある場所が山頂

小田休憩所駐車場から砂利道を進んで行くと写真↑の様な田んぼが広がる場所に出ます。その先の山頂に電波塔が立っている場所が宝篋山頂になります。

今回は山頂までの最短コースである「極楽寺コース」で登るため、写真中央付近の谷部分を登って行き、そこから谷の右側の尾根を登って山頂に至る感じのコースになります。

イノシシ帽子の柵

コースの分岐箇所には、「極楽寺コース」とか「常願寺コース」などの様に分かり易く道標があるため道に迷うことは無いと思います。

今回は「極楽寺コース」で登るため道標に従って進んで行くと、写真↑の様なゲートに至ります。
イノシシから作物を守るために2020年度に作られたようです。
ゲートの端に「登山者用扉」があるので、そこを開けて入ります。写真にもある様に最後は必ず閉めてください。

宝篋山のコース図

ゲートを入ると写真↑の様なコース図があります。
各コースは整備されており危険な個所はありません。

つくば市のWEBで宝篋山コース図PDFが掲載されていますので、初めて登られる方は印刷して持参すると良いと思います。

樹林帯の始まり

先ほどのコース図看板の場所の少し先から樹林帯のコースになります。写真↑の中央やや左に人影が見えますが、そこから樹林帯が始まります。

初めに掲載した田んぼの写真で説明した様に、谷部分のコースのため登山道は沢に沿って続いています。

極楽寺コースは分岐が多い

極楽寺コースは写真↑の様な分岐が多数あります。どこを通っても最終的には合流するため恐れる必要はありませんが、分岐があったら右側を選んだ方が最短になると私は感じています。

沢の渡渉は多数ある

極楽寺コースは沢沿いの登山道のため、写真↑の様な小さな沢の渡渉が何度もあります。
滑る石ではないため危険は無いと思います。

平らな場所

イノシシ避けゲートから35分程度登ると、写真の様な概ね平らな場所に出ます。樹木などが伐採され見晴らしが良く、ベンチも用意されているため休憩するにはちょうどいい場所になります。
ここから先は、少しの距離ですが勾配が緩くなります。

軽快に歩ける

先ほどの開けた場所の先は写真↑の様な緩斜な登山道になります。
歩きながら休憩する感じで登って行くと良いと思います。

純平歩道分岐

写真↑の様な純平歩道の分岐に至ったら、山頂の方に進みます。
ここからは傾斜が強くなります。

整備された樹林帯

純平歩道の分岐から10分程度登ると、写真↑の様な整備された樹林帯になります。
登山道も緩斜面になってきます。

宝篋山頂直下にある宝篋城跡

緩斜面を登って行くと、写真↑の様な宝篋城跡の空堀跡と土塁があります。
写真の様な看板がないと空堀だと気づかないレベルですが、昔はここに城があったことが分かります。

山頂直下のバイオトイレ

宝篋城跡から少し進むと、写真↑の様な広場的な場所に至ります。
ここにはバイオトイレが設置されています。また、写真の奥の方に巨大な建造物が見えますが、これが山頂にある電波塔になり、山頂は直ぐそこになります。

山頂にある鳥居

宝篋山山頂には鳥居があります。

宝篋山の山頂標

山頂には宝篋山の山頂標がありますが、正面からだと低木がバックになり見栄えは良くないです。
写真↑の様な角度で撮影すると、奥に筑波山をかろうじて入れることができます。

宝篋山頂から見る筑波山

宝篋山の山頂からは、写真↑の様に筑波山が綺麗に見えます。
また、写真の左奥方向には日光連山が見えます。
それと、写真を撮影しておらず掲載できませんが、霞ケ浦、関東平野、東京スカイツリー、富士山など、概ね360度の展望があります。電波塔が一部の眺望をさえぎっている感じです。

マジックアワーの筑波山

先にも書きましたが、今回の山行の目的は「日の入り」をRICOH GR3でタイムラプスで撮影することですので、その待ち時間に手持ちのPENTAX K-S2で撮影してみました。

写真↑はマジックアワーにシルエットで映える筑波山を良い感じに撮影できました。
三脚はタイムラプス撮影で使用中のため、手持ちで脇を締めてチャレンジしたのですが、もっとシャッタースピードを遅くしないと夜景は綺麗に撮影できない様です。

日の入りと東京方面

夜景が綺麗でしたが、綺麗に撮影するには三脚が必要です。
写真では分かり難いですが、写真中央付近に富士山があります。この日は雲に遮られてしまいました。

なお、山頂から小田休憩所駐車場までの下山に要する時間は、概ね1時間になります。

宝篋山頂からの初日の出

毎年宝篋山頂からの初日の出を見に来ていましたが、年々増える人達とコロナ禍ということもあり、
私は2021年度から初日の出登山を止めてしまいましたが、もし一度経験してみたいという方のために下記にポイントをまとめておきます。

  1. 小田休憩所駐車場には、午前4時頃までには到着したい。
    私が最後に行った2020年は午前4時頃で駐車場の空きが残り数台でした。年々人が増えているため、車中泊する人達が増えるともっと早く満車になる可能性はあります。もし小田休憩所駐車場が満車でも、別の駐車場に止めればOKです。
  2. 小田休憩所駐車場から山頂までは、最短の極楽寺コースで約1時間30分です。日の出が6時30分頃なので逆算して出発時間を決めると良いでしょう。
  3. 汗をかかない様にゆっくりと登る。
    汗をかいてしまうと日の出までの待ち時間に汗冷えし、寒さに耐えきれないリスクがあります。
  4. 暖かい飲み物を持参する。
    山頂は激寒なのでサーモスの魔法瓶などを持参すると良いと思います。シングルバーナーが使える様な平らな場所が空いていればいいですが、どうでしょうね。人も多いですし。
  5. 待ち時間は足が冷えるので、何かしらの対策が必要。
    私は毛布を持参していましたが、それでも寒かったです。ダウンのズボンがあると良いかも。
  6. 山頂では地元の人達が火を灯し、護摩祈祷の札を500円で売っています。購入すると紙コップ1杯の甘酒が貰えます。

ポイントとしては上記になりますが、見どころというか事前情報として知っておくと良いと思われることを下記に記しておきます。

日の出の時間になるとホラ貝が鳴り響き、合戦でも始まるのかと勘違いします。。。すみません、誇張しすぎましたがホラ貝が鳴り響くのは本当です。

それと、日の出が雲の隙間から見えると万歳三唱が始まりますので、声高らかに一緒に唱えると良いと思います。

まとめ

2021年度の登り納めの山行でした。
山頂で日の入りの綺麗なマジックアワーと夜景を楽しむことはできましたが、暗闇をヘッドライトの明かりを頼りに一人で下るのは心もとなかったです。

登山初心者の方にはオススメできない山行なので、あまり参考にされない様にお願いします。
色々と経験を積まれてからチャレンジしていただければと思います。

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