RICOH GR3でタイムラプス動画を作ってみた

登山カメラ
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2021年度の登り納めを茨城県の宝篋山(ほうきょうさん)にしましたが、その山を選んだ理由としては、山頂から「日の入り」をRICOH GR3でタイムラプス撮影することでした。
その時の山行記録は「宝篋山(ほうきょうさん)で登り納め&日の入り撮影」を参照ください。

私は、普段は静止画1枚撮影を主としておりタイムラプス撮影の経験がありません。それなのに何故タイムラプス撮影してみたくなったのかですが、「日の入り」のマジックアワーの綺麗なグラデーションの遷移を記録してみたくなったためです。

そういった思いはあるけど、タイムラプス撮影の経験も無ければ知識も無い状況でしたので、タイムラプス撮影に必要な情報を改めて整理して記事にします。

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まず出来栄えは

うんちくをたらたらと述べるよりも、まずはタイムラプス初心者が見様見真似で撮影するとどんな成果物になるのかをご覧ください。
百聞は一見に如かずで、こんなクオリティの成果物になりました。

2021年12月30日 茨城県の宝篋山頂からの日の入り

いかがでしょうか?
一応、タイムラプス動画として成果物は作成できているようです。

それと、当初の目的である日の入りは表現できていると思います。しかし、マジックアワーの空のグラデーション遷移は微妙な感じですよね。空が明るすぎるのか、マジックアワーの表現になっていないです。

まぁ、初心者が撮影するとこんなクオリティってことで現状を認識し、その過程においてどんな準備、設定をしてチャレンジしたのか、課題は何だったのかを整理してみたいと思います。

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準備したモノ

今回のタイムラプス撮影に準備したものを下表に整理します。

No.準備したモノ目的・理由
1RICOH GR3RICOH GR3を使用してタイムラプス撮影をすることが目的の1つであるため。
2満充電のGR3用バッテリタイムラプス撮影は多量の静止画撮影をするため。
3三脚カメラを固定するため。
432GBのSDカード静止画1枚当たり(JPEG+RAW)33MB。
300枚撮影したとしても約10GB。なので32GBあれば大丈夫という想定。
5シングルバーナー、
シェラカップ、
ソリュブルコーヒー
撮影時間が1時間程度要すると想定し、山頂は寒いのでお湯を沸かしてコーヒーを飲むため。
タイムラプス撮影用に準備したモノ(山に持参)

上記は山に持参したモノになりますが、下山して家に着いてからタイムラプス動画にするために必要なものを下表に整理します。

No.準備したモノ目的・理由
1ノートPC(Windows)
※Core i5、メモリ16GB、SSD500GB
タイムラプス動画編集するため。
2Luminar AIJPEGが気に入らない場合にRAW現像するため。
私はAdobe Lightroomよりも、Luminar AIを愛用してます。
3Panolapseタイムラプス動画を生成するため。
フリー版でも制約はありますが動画生成できます。
ダウンロードはこちら
タイムラプス動画制作に準備したモノ

RICOH GR3の設定

日の入りの撮影は、徐々に暗くなるためどの様な設定で撮影するのが良いか悩みました。
と言っても、悩むほどの知識も無いため、ひとまずこの設定でチャレンジしてみようと思った設定を下表に整理します。

No.設定項目設定値目的・理由
1ドライブインターバル撮影
撮影間隔:10秒
撮影回数:無限
開始トリガー:即時
日の入りから1時間程度撮影すればマジックアワーも宴もタケナワだろうと想定。
撮影間隔10秒だと1時間で360枚撮影。
24fpsの動画にすると再生時間15秒で良い感じで仕上がると想定。
2手振れ補正なし三脚を使用するため手振れ補正を解除。
3フォーカスマニュアルインターバル撮影においてピントが途中で変わらない様にするため。
4露出モードAvモード明るさが徐々に暗くなるため、Mモードとどっちが良いか悩む。
私の結論は、シャッタスピードはカメラまかせが良いだろうと。
それでAvモードに。
5F値f/8夜景撮影だとf/8~f/10が妥当な設定と認識。
インターバル間隔10秒で、シャッター速度がオートのためf/8を選択。
6ISO感度800固定高くするとマジックアワーの発色に影響しそうだし、
低くするとシャッター速度が長くなりインターバル10秒との兼ね合いが。
800固定で今回は様子見とした。
シャッター速度が遅いなら次回の課題にすれば良いと。
7ホワイトバランスオート思いっきり設定し忘れ、普段使用しているオートのままでした。
グラデーションを考慮すると蛍光灯色あたりが良かったかも。
RICOH GR3の設定

考察

バッテリーの持ち

マジックアワーが宴もタケナワとなるまでの約50分間をインターバル撮影しましたが、撮影枚数は290枚でした。RICOH GR3のバッテリーは残り1メモリでしたが、1メモリになったのは250枚の頃だったので、間もなく赤表示になったと想定されます。

まあ気温が低かったこともあると思いますが、GR3のインターバル撮影は、バッテリ満充電で300枚+αは撮影できそうな気がします。

しかし、インターバル撮影中にバッテリ交換はできないため、リスクヘッジするためにモバイルバッテリーから給電しながら撮影するのがベストではないかと思いました。

シャッター速度

インターバル撮影開始が16時35分。その時のシャッター速度は1/125秒。
マジックアワーが宴もタケナワとなったのが17時20分頃で、その時のシャッター速度は5秒。

f/8、ISO800で、シャッター速度5秒なので良い感じかと思っていましたが、17時20分頃のJPEG画像を見るとマジックアワーの表現が乏しくて明るすぎる感じ。その画像がコチラ↓。

マジックアワーが宴もタケナワのときのJPEG撮って出し

ライブで見ていた色とだいぶ異なり空が明るいですし、マジックアワーのグラデーションになっていません。

夜景撮影の経験が乏しい私には、何が原因なのかが分かっていません。
ISO感度をもっと低くすべきだったのか?それともシャッター速度が遅いためなのか?
それとも、そもそもフィルターを使用しないと綺麗に撮影できないのか?

結論としては、夜景撮影の勉強をする必要があることが顕在化しました。

タイムラプスの動画化

先に掲示しましたが今回撮影したJPEGがあんな感じだったため、JPEGは全て捨ててLuminar AIでRAW現像することにしました。Luminar AIでは290枚を個々にRAW現像する必要はなく、1枚だけ良い感じに加工し、その加工パラメータを残りの289枚に適用すればOKでした。
ただ、Panolapse用にJPEG出力する必要があり、290枚のJPEG出力には時間を要しました。時間を計測していませんでしたが、体感的には30分程度を要した様な感じです。

次に、Panolapseの使い方は簡単で、1枚目と最後の画像のパン、チルト、ロールを決め、ファイル形式(MOV、MP4)とFPSを指定して出力するだけでした。
Panolapseは、JPEG出力してからそれらを使って動画に仕上げてくれますが、この処理に290枚で約9分程度の時間を要しました。 Luminar AIよりは早いです。

Core i5、メモリ16GBのノートPCでこんなパフォーマンスでしたので、資金に余裕のある人はもっとパワフルなPCを使用すると生産性が向上すると思われます。

まとめ

タイムラプスは撮影と加工が大変ですが、出来上がったものは見ごたえがあると思います。
特に何か動きがあるものを経過を追って記録したい時などには有効だと思います。

それから今回の撮影で顕在化した課題は、下記にリストした2つの事項になります。

  • モバイルバッテリーを持参し、給電しながら撮影する。
  • 夜景撮影の経験を重ねて、適切な露出の設定値を身に着ける。

インスタなどでは画像がUPされているだけで露出の設定値は記載されていませんので、これらについては場数を踏んで勉強をする必要があるという事でしょう。
でも、インスタは構図の勉強にはなりますね。

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