ROCOH GR3 紅葉写真に挑戦

登山カメラ
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ストリートスナップシュータとしての地位を築いているRICOH GR3。こいつを登山という過酷なフィールドに持ち出し、一眼レフやミラーレス一眼の代わりとして使うことは賢い選択なんじゃないかという希望的観測でRICOH GR3を購入。

この希望的観測は間違っていなかったことを立証するための企画。

それと、ここではGR3のJPEG撮って出しを使用し、GR3の使用感等を含めて解説していきます。

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今回の目的

紅葉シーズン真っ只中であるにも関わらず静かな登山を楽しめる赤面山(あかづらやま)を登ってきました。※レポートはこちら「那須連峰 赤面山(あかづらやま)見晴らし良好っ!」。ご興味がございましたらどうぞ。

APS-Cサイズのセンサーを持つRICOH GR3を持参しているからには、観光写真だけではなく、紅葉を作品として撮影したいという思いもあり、どの様な設定や構図で撮影するのが良いのかを、少しだけですが試してみて、その結果から課題を見つけ出したいというのが目的になります。

良い感じで撮れた写真がありましたので、GR3の作例としてご紹介致します。

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カメラの設定をどうするか?

まず、紅葉写真で良くあるのが、家に帰ってからPCの画面で見たときに「こんなに色が薄かったっけ?もっと鮮やかだったはずだけどね。」と残念な気分に陥ることがあるかと思います。
それで、現像ソフトでコントラストなどをいじくりまくって、ギラギラしすぎてドぎつい発色の写真にしてしまったことも良くある話しかと思います。

こんな失敗を防ぐには、カメラを紅葉撮影に適した設定にして撮影することが重要だと思います。

このカメラの設定ですが、ほとんどのデジタルカメラには「イメージコントロール」「ピクチャコントロール」「クリエイティブスタイル」的な感じで呼称する機能があり、撮影時にカメラのコンピュータが設定に応じた編集をしてJPEGに書き出してくれます。

GR3にもイメージコントロール設定があり、【紅葉】という設定があればジャストミートなのですが残念ながらございません。では、どの設定を選ぶと良さそうかを見ていきたいと思います。

先ずは下記をご覧ください。GR3のイメージコントロールの違いが分かる様に、イメージコントロールの異なる3つの作例になります。

この中で紅葉撮影に適したイメージコントロールは「ビビッド」だろうと誰もが思われるでしょう。
が、その前になぜこの3つのモードを選んだのか、その説明が必要ではないかと思いましたが、特に悪意などはありませんので割愛しますが、簡単に説明しますと「分かりやすい様にしたかった」のです。

それはそうと、イメージコントロール設定を変更するだけで、同じ被写体を撮影してもこんなに印象が変わるって驚きですよね。

ということで、GR3で紅葉写真を撮影するにはイメージコントロール設定を「ビビッド」にするのが良さそうであることが認識できたかと思います。

豆知識としまして、GR3にはJPEGだけでなくRAWファイルでの出力機能もあります。JPEG+RAWで出力する設定にしておくと、現像ソフトでRAWファイルを良い感じに調整して現像することが可能となります。
ただし、RAWファイルはイメージコントロールが適用されていない状態になっています。従って、現像ソフトで良い感じに調整するには、撮影したときの画を思い出す必要があるのですが、これがなかなか難しいです。油断すると色んなパラメータを爆上げして、やりすぎ感MAXの現像になるので注意が必要です。

紅葉写真の作例

次に、作品として良い感じに撮影できたと思う写真を掲載致します。
さらに、うんちくも併せて記載致します。

赤面山
1/125、f/14、ISO200、WBオート、ビビッド

紅葉写真というと、紅葉している樹木をドーンと入れたくなるところですが、その気持ちを抑えてワンポイントで紅葉した樹木を小さく入れた写真も良いと思います。

この写真↑を見た時に、まず左下の紅葉した樹木に視線が行くと思います。緑に紅一点なのでどうしても目に入ります。
つぎに、そこから右奥に伸びる稜線に視線が誘導され、その奥には遠くに霞んだ山並みがあり、奥行き感を感じるかと思います。

次っ!

1/50、f/14、ISO100、WBオート、ビビッド

登山道を登っている時に、ふと目線をあげるとそこに紅葉した樹木があり、小さな感動を覚えた。
ちと、ポエム風な文章を書いてしまって恥ずかしいですが、ガレ場的な登山道と相反する紅一点の樹木の感じが良いと思います。私は。

もう少し紅葉した樹木に近寄って、左端に少し入る感じの方が奥行き感が出て良かったかもしれません。

では次っ!

1/1600、f/2.8、ISO200、WBオート、ビビッド

紅葉って順光で撮影することが多いかと思いますが、写真↑の様に逆光で撮影するのも良い感じの作品になると思います。露出も+1くらい上げた様な記憶もありますが、もうちょっと上げても良かったかもしれませんね。

ただ、山に登らなくてもこんな感じの写真は撮影できそうな気がします。

はい次っ!

1/1000、f/2.8、ISO200、WBオート、ビビッド、マクロモード

休憩している時に足元を良く見ると小さく紅葉していましたので、マクロで撮影してみました。
GR3は6センチまで被写体に寄ることができる、マクロ撮影に強いカメラです。
写真↑は28ミリで撮影していますが、マクロ+クロップ50ミリにするともっと寄った作品にすることも可能です。ただ、なかなかピントが合わないのがちょっとモドカシイ。

カメラ撮影をしていない場合は足元のことなんかどーでもいー感じでしたが、カメラを手にしていると普段気にしないところにも目を配る感じで、人として感性が少し豊かになれる気がします。

まとめ

今回は「紅葉写真」をテーマにしてみました。
今のカメラは優れているため、シャッターを押せば綺麗に撮影することはできます。しかし、構図は撮影者の能力や感性が問われる部分であると、改めて感じました。

そこを向上するには知識だけでは駄目で、良い写真をたくさん見て、それを真似する様にたくさん撮影することなんだろうなと思いました。

それと、自分が撮影した作品から課題を見つけ出すことも重要だと思いました。

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