ストリートスナップシュータとしての地位を築いているRICOH GR3。こいつを登山という過酷なフィールドに持ち出し、一眼レフやミラーレス一眼の代わりとして使うことは賢い選択なんじゃないかという希望的観測でRICOH GR3を購入。
この希望的観測は間違っていなかったことを立証するための企画。
それと、ここではGR3のJPEG撮って出しを使用し、GR3の使用感等を含めて解説していきます。
今回の目的
今までGR3のイメージコントロール設定は、「スタンダード」か「ビビット」で撮影していました。
しかし、風景写真は「ポジフィルム調」の設定にした方が、ディテールが高く表現されて良い感じに撮影できる気がして、今回の大菩薩嶺の山行においては「ポジフィルム調」で撮影してきました。
この山行で撮影した写真の一部ですが、作例としてレポートします。
「ビビット」と「ポジフィルム調」を比較してみる
イメージコントロールの「ビビット」と「ポジフィルム調」では表現力がどんな風に違うのかを、写真を並べて比較してみます。
樹林帯の中ですが、苔生したところを撮影してみました。
まず、ファーストインプレッションとしては、ビビットはグリーンの発色が良い。鮮やか。
ポジフィルム調は、明暗のコントラストが強調され、被写体のディテールが高く表現されています。手前の岩や、右側の木の幹を見ると良くわかります。
では、次っ!
ビビット ポジフィルム調
三脚は使っていないのですが、ほぼ同じ構図で撮影できましたー。
あと少しで人間三脚になれそうです。
そんなことは、どーでもいー。
このブロックを使ってみたかったのです。小さな夢がかないました。
ふざけるのはこの位にしまして、イメージコントロールの比較に戻ります。
グリーンの発色が異なる点は直ぐに分かります。
それと、写真右側にある手前から奥に続く登山道や木の質感がポジフィルム調の方が良い感じになっていると私は思います。
人によって感じ方は違うと思いますので、好きな設定を見つける一助になればと思います。
ポジフィルム調の作例
深い緑の中にたたずむ大菩薩湖。斜面を這うように上がってくる沸き立つ雲。
シャッターボタン押すだけで、自然の息吹を感じる写真が手軽に撮れてしまうのがスゴイ。
岩の質感が良い感じに表現されていると思います。
現像ソフトでいじらずに、JPEG撮って出しでこの質感は良いと思います。
ポジフィルム調ならではの石の質感、土の質感が表現されていると思います。
それと、写真奥の朝モヤの中の木々も、明暗のコントラストが良い感じであり、その場の空気ごと切り取ったかの様な印象を受けます。
ポケットに入る様な小型のカメラで、シャッター切るだけでこんな写真が撮影できるとは素晴らしい。
こちらの木立も、その場の空気ごと切り取ったかのような表現力を感じます。
また、木々のディテールがしっかりと表現されていると思います。
爽快な笹原の稜線歩きと、これから先に待ち構えている樹林帯、この明暗のコントラストが物語の様に感じます。
まとめ
今回はRICOH GR3のイメージコントロールの「ポジフィルム調」を切り口にしてレポートしました。
私は今のところ、登山で主に撮影する風景写真にはこの「ポジフィルム調」が一番合うのではないかと感じておりますが、皆さんはいかがでしょうか? 感性は人それぞれなので、いろんな感じ方があると思います。
それから、もう少し「ポジフィルム調」の作例を見てみたいという方は、コチラ↓の山行記録の写真も見て頂ければと思います。
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