2019年に同様の記事を書きましたが、年数が経過し情報が古くなりましたので、2021年版として新たに登山にオススメのミラーレスカメラ(メーカー別)の記事を発行します。
私は今まで登山カメラに「防塵防滴は必須」という考えを持っていましたが、リコーGR3を登山用カメラとして使うようになってからは、「雪山以外は防塵防滴は必須ではない」という考えに変わりました。
山行中に雨に降られることはありますが、その場合はカメラをザックの中にしまえば良いだけのことで、ザックもレインウェアを取り出した分の空きがあるので、カメラが入らないリスクは無いかと思います。
ただし、あえて小雨の中で撮影したいということがあるかもしれません。小雨は自然の美しさをパワーアップさせてくれます。例えば、北八ヶ岳や甲武信岳で苔むした森の美しさを撮影したいという欲求に駆られるならば、防塵防滴なカメラが必要になります。
それと、デジタルカメラのキーデバイスであるイメージセンサーは、登山ではAPS-Cが最適と考えていましたが、ミラーレス機であればフルサイズでもカメラ本体が小型軽量であり、フルサイズならではの階調豊かな撮影ができる点で良いと思います。
つらつらと私の考えを述べてみましたが、メーカー別に登山にオススメのミラーレスカメラをご紹介致します。カメラ本体のみではなくレンズキットでご紹介致します。
機種選択のご参考になれば幸いです。
この記事の対象者
- 現在一眼レフ機を使用しているが、ミラーレス一眼が気になっている人
- 登山で使えるミラーレス一眼を探している人
- スマホカメラからステップアップして、カメラ専用機を使ってみたい人
富士フィルム
FUJIFILM X-S10 XF18-55mmレンズキット
2020年11月に発売された、5軸6段の本体手振れ補正を搭載し、重量415グラムのAPS-C機です。
防塵防滴ではありませんが、小型軽量であることから登山で使用すると機動力が上がり、シャッターを切る機会が増えることでしょう。
富士フィルムのカメラは絵づくりに定評があり、富士フィルムならではの色調表現、階調表現に惚れてしまうと、もう他のメーカーには戻れないと言われています。
X-S10は、富士フィルムのフラッグシップ機X-T4と同じイメージセンサー、画像処理エンジンを搭載していますがX-T4よりも小型軽量になっています。デジタルカメラの心臓と脳みそと言えるキーパーツが同じなので、写りも素晴らしいです。
なお、富士フィルムのカメラは、海外でも風景(landscape)用としても評価が高いです。
キットレンズの「フジノンレンズXF18-55mm F2.8-4 R LM OIS」は評価の高いレンズのため、そのまま登山に持ちだして綺麗な写真を撮ることが出来ます。
SONY
SONY α6400 ILCE-6400M 高倍率ズームレンズキット
2019年2月発売のAPS-Cセンサーを持つ小型軽量のミラーレスカメラ。
カメラ本体に手振れ補正機構は搭載されていませんが、カメラ本体重量は359グラムと軽量であり、防塵防滴対応もされています。
電子ファインダーも装備されていますがスッキリしたデザインとなっており、登山に使用するには良いデザインだと感じます。
キットレンズの「E 18-135mm F3.5-5.6 OSS SEL18135」は、レンズ内手振れ補正を装備しているにも関わらず小型軽量、写りについても定評があるレンズです。
このレンズ一本あれば登山では十分ですし、旅行のスナップ写真などでも十分に活躍できると思います。
SONY α7C ILCE-7CL ズームレンズキット
2020年10月発売のフルサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラ。
フルサイズ機でありながら、本体手振れ補正機構を搭載し、本体重量424グラムはAPS-C機と同等の重さです。防塵防滴対応です。
電子ファインダーが搭載されていますが、α6400と同じくカメラ中央部ではなく端にあるため、スッキリしたデザインになっており、登山に使用するには良いデザインだと思います。
キットレンズの「FE 28-60mm F4-5.6 SEL2860」はフルサイズ対応標準ズームレンズでありながら、ズームレンズとは思えない軽量コンパクトな作りで、携帯性に優れています。
また、解像度や色乗りの評価が良いレンズです。
Nikon
Nikon Z5 24-50 レンズキット
2020年8月28日に発売された、Nikonのフルサイズセンサーのミラーレス一眼機。
本体手振れ補正機構を搭載し、カメラ本体重量は590グラムです。もちろん防塵防滴対応です。
Zマウントの大口径かつショートフランジバックの構造により、超広角~広角の高画質化の恩恵を最大限に得ることができるのが、このフルサイズセンサーを持つZ5です。
キットレンズの「NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3」はコンパクトで軽い、かつ写りの評価も高いのでこのレンズキットはオススメモデルと言えます。
EVF(電子ビューファインダー)の綺麗さの評価が高いです。一眼レフ機からミラーレス機への買い替えを検討している人は、NikonのEVFは納得いくと思います。
Nikon Z50 16-50 VR レンズキット
2019年11月発売のニコン待望のAPS-Cミラーレス機(ニコン風に言うとDXフォーマットミラーレス機)。
本体手振れ補正機構は搭載していませんが、カメラ本体重量395グラムと軽量で、防塵防滴ではありませんがメーカー曰く防塵防滴を配慮した作りになっているそうです。
Zマウントと呼ばれる大口径ショートフランジパックのレンズマウント形式が採用され、このZマウントはニコンの新しいマウントで、大口径のため写真の周辺がより明るくなるレンズを作れるメリットがあります。
キットレンズの「16-50ミリ F3.5-6.3ズームレンズ」は、35ミリ換算で広角側24ミリ相当、ズーム側75ミリ相当になります。
小型軽量で携帯性は高く、キットレンズとしては非常に高い解像感があると評価されています。
キヤノン
Canon EOS RP RF24-105 IS STM レンズキット
2020年4月発売のCanonのフルサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼。
本体手振れ補正機構は搭載していませんが、フルサイズ機でありながらカメラ本体重量440グラムとAPS-C機並みに軽いです。また、防塵防滴対応です。
この機種の特徴は何といってもフルサイズ機にしてはコンパクトで軽量であること。登山では「軽さは正義」なので、フルサイズの階調豊かな写りとカメラの軽さのどちらも優先したい人には、このCanon EOS RPが良いと思います。
キットレンズの「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」は、ズーム側105mmまであるので、これ一本あれば色んなシチュエーションで撮影が可能になると思います。
また、これだけズーム可能であるにもかかわらず軽量なレンズですので、カメラ本体と合わせても「軽さは正義」となります。
一方、撮影枚数がファインダー使用で210枚と少ないため、バシバシ撮影する人は予備バッテリーを持っていく必要がありそうです。
オリンパス
OM-D E-M5 Mark III 12-45mm F4.0 PROキット
2020年6月発売のマイクロフォーサーズサイズのイメージセンサーを搭載したミラーレス一眼。
本体手振れ補正機構を搭載し、カメラ本体重量が366グラムと軽量で、防塵防滴対応されています。
マイクロフォーサーズはAPS-Cより一回り小さいセンサーですが、その小ささを活かしたボディサイズになっており、小型軽量化による機動性UPで山行中にガンガン撮影できると思います。
キットレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO」は、35ミリ換算で広角側24ミリ相当、望遠側90ミリ相当となりますが、マイクロフォーサーズ規格を活かしてレンズも小型軽量になります。
F4.0通しのレンズとなりますので、ズームを駆使した撮影などでは使いやすいと思います。
オリンパス OM-D E-M5 Mark IIIのメーカーページはこちら
スペック比較
APS-C機、マイクロフォーサーズ機
項目 | FUJIFILM X-S10 | SONY α6400 | Nikon Z50 | オリンパス OM-D E-M5 Mark III |
---|---|---|---|---|
発売日 | 2020年11月 | 2019年2月 | 2019年11月 | 2020年6月 |
イメージセンサー | APS-C | APS-C | APS-C | マイクロフォーサーズ |
画素数 | 2610万画素 | 2420万画素 | 2088万画素 | 2037万画素 |
ISO感度 | 160~12800 | 100~32000 | 100~51200 | 64~6400 |
防塵・防滴 | なし | あり | 一部にシーリング。 防塵・防滴に配慮。 | あり |
手振れ補正 | 本体5軸 | なし ※レンズ側での手振れ補正 | なし ※レンズ側での手振れ補正 | 本体5軸 |
記録メディア | SDカード SDHCカード SDXCカード | SDカード SDHCカード SDXCカード メモリースティックPRO Duo メモリースティックPRO-HG Duo | SDカード SDHCカード SDXCカード | SDカード SDHCカード SDXCカード |
スロット | シングルスロット | シングルスロット | シングルスロット | シングルスロット |
撮影枚数 | ファインダー使用:300枚 液晶モニター使用:325枚 | ファインダー使用:360枚 液晶モニター使用:410枚 | ファインダー使用:280枚 液晶モニター使用:320枚 | ファインダー使用:(調査中) 液晶モニター使用:310枚 |
重量(本体のみ) | 415グラム | 359グラム | 395グラム | 366グラム |
外形寸法(幅×高さ×奥行)mm | 126×85.1×65.4 | 120×66.9×59.7 | 126.5×93.5×60 | 125.3×85.2×49.7 |
画像モニター | 3インチ バリアングル式液晶 タッチパネル | 3インチ 180度チルト式液晶 タッチパネル | 3.2インチ チルト式液晶 タッチパネル | 3インチ 2軸可動式液晶 タッチパネル |
使用可能温度 | 0℃~40℃ | (調査中) | 0℃~40℃ | -10℃~40℃ |
税込みの概ねの価格 | 17万円 | 15万円 | 12万円 | 13万円 |
フルサイズ機
項目 | SONY α7C | Nikon Z5 | Canon EOS RP |
---|---|---|---|
発売日 | 2020年10月 | 2020年8月 | 2020年4月 |
イメージセンサー | フルサイズ | フルサイズ | フルサイズ |
画素数 | 2420万画素 | 2432万画素 | 2620万画素 |
ISO感度 | 100~51200 | 100~51200 | 100~40000 |
防塵・防滴 | あり | あり | あり |
手振れ補正 | 本体5軸 | 本体5軸 | なし ※レンズ側での手振れ補正 |
記録メディア | SDカード SDHCカード SDXCカード | SDカード SDHCカード SDXCカード | SDカード SDHCカード SDXCカード |
スロット | シングルスロット | ダブルスロット | シングルスロット |
撮影枚数 | ファインダー使用:680枚 液晶モニター使用:740枚 | ファインダー使用:390枚 液晶モニター使用:470枚 | ファインダー使用:210枚 液晶モニター使用:250枚 |
重量(本体のみ) | 424グラム | 590グラム | 440グラム |
外形寸法(幅×高さ×奥行)mm | 124×71.1×59.7 | 134×100.5×69.5 | 132.5x85x70 |
画像モニター | 3インチ バリアングル式液晶 タッチパネル | 3インチ チルト式液晶 タッチパネル | 3インチ バリアングル式液晶 タッチパネル |
使用可能温度 | 0℃~40℃ | 0℃~40℃ | 0℃~40℃ |
税込みの概ねの価格 | 24万円 | 19万円 | 18万円 |
まとめ
登山におすすめのミラーレスカメラをセンサー別に並べてスペック比較してみましたが、並べると見やすいですね。
スペックには、シャッター速度、AF性能、動画撮影性能、外部インターフェースなどもありますが、切り口を「登山」にしていますので、これらのスペックは比較対象外とさせていただきました。
私は登山でAPS-Cの一眼レフ機を4年程使用していますが、ミラーレス機に求めるものは「小型軽量で機動力がある」であると考えています。
今回ご紹介した機種の中でイチオシはどの機種かと問われたら、おそらく「Nikon Z50」と答えるかなぁ。いや、FUJIFILM X-S10も写りはスゴク魅力的だし、オリンパスOM-D E-M5 Mark3も防塵防滴、強力な手振れ補正、使用可能温度などが魅力的だし、SONY α7Cはフルサイズなのに小型軽量だし、Nikon Z5もCanon EOS RPも良い、う~~~ん、悩みます。どの機種も最高です。
結論!「自分が気に入った機種を買いましょう」
登山カメラの持ち運びはカメラホルスター
登山中にシャッターチャンスを逃さず直ぐに撮影するには、peak design(ピークデザイン)やCOTTON CARRIER(コットンキャリア)のカメラホルスターを使うことをオススメします。
こちら(↓)もお読みください。
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