私は16-50mm/F2.8(35ミリ換算で24mm-75mm)のズームレンズを付けたAPS-Cセンサーの一眼レフカメラを登山で使用していました。レンズがF2.8通しのズームレンズのためデカくて重いのですが、綺麗に撮れるので気に入って使っていました。
文章が過去形となっていますが、それは、2021年になって高級コンデジのRICOH GR3を登山用カメラとして購入したためです。
なぜ、一眼レフカメラをやめてGR3に変更したのか?
その理由は、過去に山行で撮影した多量の写真を整理していたところ、テレ端(ズーム側75mm)の写真が少なく、概ねがワイ端(広角側24mm)の写真でした。
これって、果たして重いズームレンズを付けたカメラを山に持っていく必要があるのだろうか、それならば、明るいレンズが付き、大きなセンサーを搭載したコンデジで十分なんじゃないかという考えが芽生え、下記の様な記事を書いたりしました。
APS-Cコンデジ RICOH GR3を登山で使うという賢い選択
APS-Cコンデジ FUJIFILM XF10を登山観点で分析してみた
そこで、2021年になって、実際にコンデジを使ってレビューしようと思い立ち、山行カメラをRICOH GR3に変更しました。RICOH GR3のレビュー記事はこちら
ということで、今回は、APS-Cやマイクロフォーサーズサイズのイメージセンサーを搭載し、明るいレンズを持つコンデジをご紹介致します。
登山では「軽さは正義」ですので、山行用カメラ購入をご検討中の方にはご一読いただければと思います。
それから、なぜ私がイメージセンサーの大きさを推すのかにつきましては、下記の記事をご一読いただければと思います。
これだけは知っておきたい登山用カメラ選びの基本!失敗しないカメラ選びのために
この記事の対象者
- 山行用カメラの購入をご検討中の方
- コンデジってスマホより少し写りが良いレベルだとお考えの方
- デカくてごっついカメラの方が写りが良いとお考えの方
Panasonic LUMIX DC-LX100M2
2018年10月に発売されたマイクロフォーサーズサイズのイメージセンサーを搭載し、重量350グラム、光学手振れ補正機構搭載のコンパクトデジタルカメラ。
レンズには「LEICA DC VARIO-SUMMILUX 24-75mm/F1.7-2.8」という明るいライカ製レンズを採用し、プレミアム感のあるモデルとなっています。
ローパスフィルターレスのマイクロフォーサーズ型 高感度MOSセンサーを採用し、Panasonic社製のミラーレス機と同等の高画質を実現しています。
レンズは広角側24ミリスタートなので、登山で撮影するには十分だと思います。
Panasonic LUMIX DC-LX100M2のメーカーページはこちら
FUJIFILM X100V
2020年2月に発売されたAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載した、重量428グラムのコンパクトデジタルカメラ。
FUJIFILMのミラーレス機と同様の裏面照射型2610万画素「X-Trans CMOS 4」センサー、高速画像処理エンジン「X-Processor 4」を搭載しているため、写りはミラーレス機と同等です。
レンズは35ミリの単焦点レンズを採用。35ミリ単焦点レンズにチューニングされたレンズ交換ができないミラーレス機と認識していただいてOKです。
35ミリスタートのため、もっと広角が欲しくなるかもしれませんが、主題、副題を考えて撮影すると、それほど気にならないかと思います。山頂から見た広大な絶景であっても、主題、副題のない写真は後で見返したときにツマラナイ写真になってしまいます。
FUJIFILM X100Vは、何といってもデザインがカッコいいです。
FUJIFILM XF10
2018年8月に発売されたAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載した、重量241グラムのコンパクトデジタルカメラ。
レンズは28ミリ、F2.8の明るい単焦点レンズを採用し、35ミリ、50ミリのデジタルテレコン(クロップ)機能が搭載されていますのでズーム的な撮影が可能です。
コンパクトなボディでありながら330枚撮影可能となっていますので、日帰り登山であれば予備バッテリは無くても大丈夫かと思います。
RICOH GR3
2019年3月発売のAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載し、本体手振れ補正機構を搭載していながらも227グラムと軽量なコンパクトデジタルカメラです。
ストリートスナップシューターとして地位を確立しているGR3ですが、28ミリF2.8の明るい広角レンズを持ち、ローパスフィルターレスのAPS-CサイズCMOSイメージセンサーと、画像処理エンジン「GR ENGINE 6」は風景撮影にも定評があります。
フルオートの撮影モードがないため、F値、ISO、シャッタースピードなどの知識が無い人には扱いにくいかもしれませんが、カメラの知識が無くても覚えれば良いだけなのでビビる必要は無いです。
撮影枚数が200枚となっていますので、多く撮影する方は日帰りでも予備バッテリを持参した方が良いと思います。
スペック比較
項目 | Panasonic LUMIX DC-LX100M2 | FUJIFILM X100V | FUJIFILM XF10 | RICOH GR3 |
---|---|---|---|---|
発売日 | 2018年10月 | 2020年2月 | 2018年8月 | 2019年3月 |
イメージセンサー | マイクロフォーサーズ | APS-C | APS-C | APS-C |
画素数 | 1700万画素 | 2610万画素 | 2424万画素 | 2424万画素 |
ローパスフィルターレス | あり | あり | なし | あり |
レンズ | 24-75mm/F1.7-2.8 | 35mm/F2.0 | 28mm/F2.8 | 28mm/F2.8 |
ISO感度 | 200~25600 | 160~12800 | 200~12800 | 100~102400 |
防塵・防滴 | なし | なし | なし | なし |
手振れ補正 | 光学式 | なし | なし | センサーシフト方式 |
記録メディア | SDカード SDHCカード SDXCカード | SDカード SDHCカード SDXCカード | SDカード SDHCカード SDXCカード | SDカード SDHCカード SDXCカード |
撮影枚数 | 340枚 | 350枚 | 330枚 | 200枚 |
重量(本体のみ) | 350グラム | 428グラム | 241グラム | 227グラム |
外形寸法(幅×高さ×奥行)mm | 115 x 66.2 x 64.2 | 128 x 74.8 x 53.3 | 112.5 x 64.4 x 41 | 109.4 x 61.9 x 33.2 |
ファインダー | 電子式 | 光学式/電子式 | なし | なし |
画像モニター | 3インチ タッチパネル | 3インチ タッチパネル チルト液晶 | 3インチ タッチパネル | 3インチ タッチパネル |
使用可能温度 | 0℃~40℃ | 0℃~40℃ | 0℃~40℃ | (調査中) |
税込みの概ねの価格 | 11万円 | 15万円 | 6万円 | 10万円 |
まとめ
今回比較した4機種は、山行カメラとしてはどれも良いと思います。
私はRICOH GR3を使用しているためGR3を推したいところですが、フルオートモードがないためカメラ初心者には取り扱いが少し難しいかもしれません。
初心者の方には、Panasonic LUMIX DC-LX100M2が良いかと思います。ライカレンズを使っているため写りは間違いないですし、光学3倍ズームもあるため自分が好きな画角を選べて使いやすいと思います。
写りを求める人はFUJIFILM X100V。
さらに携帯性を求める人はRICOH GR3。
FUJIFILMのフィルムシミュレーションの色が好きで、携帯性を求める人はFUJIFILM XF10。
キヤノンが良いという人は「Powershot G1 X mark3」がAPS-Cのコンデジになります。しかし、形はミラーレス機でありながらも、レンズ交換できないためにコンデジの分類になっているため、ご紹介するリストから外しました。
SONY、Nikonは、残念ながらAPS-Cのコンデジは販売していません。
結論!「自分が気に入った機種を買いましょう」
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