登山で使うRICOH GR3用ストラップを自作してみた

登山カメラ
この記事は約5分で読めます。

前回、登山用カメラとしてRICOH GR3を購入した記事を書きました。

登山中はGR3をザックのショルダーベルトに付けたポーチに入れて運ぶことを考えています。

胸のポーチに入れておけば、シャッターチャンスに直ぐに取り出せて、かつ登山中でも邪魔にならない場所だからです。

しかし、このポーチへの出し入れ時およびカメラ撮影時に手を滑らせてしまい、GR3を落下させてしまうリスクがあります。

このリスクを回避するためにGR3にカメラストラップを付ける必要がありますが、GR3の機動力をスポイルすることなく安全を確保できるストラップは無いものかネットで探していましたが、満足いくものを見つけることが出来ませんでした。

ザイルを使ったヨセミテストラップは登山で使うには見た目にもベストマッチと思いますが、いかんせん高級品です(※ザイルの先にリング金具を付けただけであの金額は高いと思う)。

だったらDIYで作ってしまいましょうと思ったのが事の発端で、できるだけお金をかけずに工具や部品を揃えてみようと企画し、実際に作ってみました。

結果として満足できるカメラストラップを作ることができましたので、今回記事にしました。

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この記事の対象者

  • RICOH GR3の標準ストラップだと登山で使うには落下させるリスクがありそうと考えている人
  • 登山に持っていくカメラ用のストラップを探している人
  • ヨセミテストラップが気になっているが高級品のため、似たようなやつを自作してみたい人
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部品一覧(工具含む)

今回揃えた部品を下記にリストします。

仕様としては、ストラップ本体の材質はザイル(クライミングロープ)、カメラとの接続はピークデザインのアンカーリンクス、カメラと反対側のストラップ端にカラビナ、ザイルとアンカーリンクスの結合に革ひも、革ひもとザイルの結合はカシメ というイメージにしてます。

項番部品名数量
ザイル 幅8mm × 長さ50cm1本
革ひも 幅10mm × 厚さ3mm1本
カラビナ 幅32mm × 高さ60mm1個
ピークデザイン アンカーリンクス1個
カシメプライヤーキット1式
ヨセミテストラップ風カメラストラップの部品一覧

実際に作るときに必要となった工具で、上記部品一覧にないものは下記になります。

項番工具使用箇所
ハサミ革ひもを適切な長さに切るのに使用した
トンカチ革ひもにカシメ用の下穴を開けるため、ポンチを叩くのに使用した
千枚通しザイルにカシメ用の下穴を開けるために使用した
マジックペン革ひもにカシメ用の下穴を開ける位置の印に使用した
ヨセミテストラップ風カメラストラップの工具一覧

工程

作ることに夢中で写真を撮るのを忘れました。。。工程としては下記の通りで、シンプルな作業です。

  1. ザイルの端を挟み込み、カシメを2つ打てる程度の長さを確保し、革ひもをハサミで切る。これをザイルの両端分として2本用意する。
  2. 切った革ひもにカシメ用の下穴を開ける位置としてマジックペンで印を付ける。カシメを2つ打つため先ずは革ひもの左端に2カ所に印を付ける。下穴を開けた後、革ひもを二つ折りにして右端の下穴の場所に印を付ける。
  3. ポンチの下敷きの上に革ひもを置き、ポンチをトンカチで叩いて革ひもに下穴を開ける。ポンチの中に下穴の革ひものカスが入り込むので、ポンチ横の穴から千枚通しで押してカスを取り出す。
  4. ザイルと革ひもを良い感じに合わせ、千枚通しを使用してザイルにカシメ用の穴を開ける。
  5. 革ひもとザイルにカシメを差し込み、カシメプライヤーを使用してカシメを固定する。アンカーリンクスを付ける側は、革ひもにアンカーリンクを通してからカシメで固定すること。

ストラップの完成形

作成したGR3用の登山ストラップの完成形は下記の写真の通りです。

写真ではグレゴリーのポーチにGR3が入っていますが、山行ではこのポーチをザックのショルダーベルトに括り付け、カラビナをザックのDカンなどに引っ掛けることを想定しています。

ストラップが長いと山行で邪魔になるし、短いと撮影しにくくなりますが、ザイルの長さ50cmはちょうど良い感じの長さでした。

カラビナをザイルに通し、できた輪っかを手首に通すとハンドストラップとしても使えそうです。

山小屋泊やテント泊でザックを降ろしている場合にGR3を持ち運ぶには、こんな感じで使うと良さげだと思います。

第一弾としては、我ながら良くできたと自画自賛してます(^^)v

DIYで作ってみたい方へ

同じような仕様でヨセミテストラップ風カメラストラップを自作してみたい方は、下記に私が購入した部品のリンクを載せておきますので、ご参考にしてください。

ストラップ1本だけ作る場合、カシメプライヤーキットを購入すると余剰が多すぎると思われます。

カシメをトンカチで叩いて固定する方法もありますので、その辺もご検討されてはと思います。

ザイルは、登山用品店などで切り売りしているものを購入。

気に入った柄のザイルがあると良いですが、無ければ妥協して購入するか、別の店を探すかのどちらかになるかと。

1m単位での切り売りが普通なので、購入後に自分で50cmに切った際は切り口をライターであぶって末端処理することをお忘れなく。

末端処理をしないとほどけてバラバラになります。

まとめ

満足いく仕様のカメラストラップが見当たらなかったため今回は自作してみましたが、工夫次第で「やればできる」ことが分かりました。

今回作成したストラップは第1弾ですので、山行の実践で使用して改善点を見つけ、ブラッシュアップしていければと考えています。

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