浅間山は今回で5回目の入山となりますが、登った時期は5月~9月ごろでした。
トーミの頭から「黄金に輝くカラマツ黄葉と浅間山」を眺めてみたいと願いつつも、なかなか実現できずに年月だけが過ぎていましたが、この度いいタイミングで時間が作れたため、山行を計画しました。
ただし、この時期に標高2,000メートル以上の山に登るには天気予報をギリギリまで観察する必要があり、土曜日に行くか、日曜日に行くかの決断をギリギリまで待っていました。
ヤマテンの天気予報では、2021年10月22日金曜日は低気圧が南下し、八ヶ岳方面、谷川岳方面は雪予報。ということは浅間山も降雪があることは想定できる。
10月23日土曜日は天気は良いが風速15メートルと風が強い予報。翌10月24日日曜日は天気も良く風も穏やかな予報。
天気が良くても風が強いと危険を伴うため土曜日は見送り、日曜日に行くことに決定。
天気予報は見事的中し、ドピーカンな快晴、かつ風も穏やかで最高の登山日和となりました。
浅間山も雪化粧をし、ガトーショコラな浅間山を見ることができました。
そんな感じで登ってきましたので、そのレポートになります。
なお、今回も山用カメラとして推している「RICOH GR3」で撮影してます。
概要
山行日付 | 2021年10月24日 日曜日 快晴 |
コース | 登り:車坂峠登山口 ⇒(表コース)⇒ トーミの頭 下り:トーミの頭 ⇒(中コース)⇒ 車坂峠登山口 |
時間 | スタート:午前6時20分 ゴール :午前9時15分 |
駐車場 | 高峰高原ビジターセンターからアサマ2000スキー場に向かう途中の登山者用駐車場 ※午前6時頃で高峰高原ビジターセンターの駐車場は満車 |
日帰り温泉 | 布引温泉 御牧乃湯 空いていて良い感じの日帰り温泉 |
登山ルート図(出典:国土地理院 地理院地図Vector)
山行記録
当初は黒斑山の山頂を踏むことを予定していましたが、想定以上に登山者が多かったためトーミの頭までの予定に変更しました。
それと下山後に移動し、360度の展望がある東篭ノ登山(ひがしかごのとやま)にも登る計画をしていましたので、時間の前倒しは良い方向になりました。
午前6時に駐車場到着し、準備して6時半登山開始の予定で家を出発。ほぼ予定通りの午前6時少し前に高峰高原ビジターセンター駐車場に到着したが満車。あいや~、みなさんお早い到着で。
少し歩くけどアサマ2000スキー場に止めるしかないのかなと思い、スキー場方面に下っていくと道路右側に写真↑の様な登山者用駐車スペースがあり、そこに駐車することができました。
混みそうなので順序良く駐車しようと思い、先に駐車している車の隣りに駐車。
後から来る車のドライバーのみなさんも、既に駐車中の車の隣りに順番に駐車してくれていました。そうすることで空きスペースを極力減らすことができ、少しでも多くの車が駐車できるようになります。
教養がある人が多いと良いですね。
準備を済ませて車坂峠登山口のちょい先にある高峰高原ホテルの駐車場に行き、そこから朝焼けに映える八ヶ岳を撮影しました↑。
この左手方向に奥秩父の山々と、その奥に富士山を肉眼で見ることができましたが、写真ではイマイチでしたので掲載は割愛します。
西の空に満月があったので、高峰高原ホテルと合わせて撮影してみました↑。
高峰高原ホテルには「こまくさの湯」という日帰り温泉施設がありますが、今回は登山者が多いために混雑が予想され、コロナが沈静化している状況ではありますが利用しませんでした。
ここの施設は過去に利用したことがありますが、浴室からの見晴らしが良かった記憶があります。
車坂峠登山口は写真↑の様に少し積雪があり、冷え切ったような雰囲気を漂わせていました。
写真右下付近の登山届入れのテーブル部分には「つらら」が何本か垂れ下がっています。
車坂峠は、標高1,973メートルに位置します。10月末でも標高2,000メートル付近はもう冬です。
車坂峠登山口から車坂山に向かって緩い登りでじわじわと標高を上げていきますが、登り切った辺りは写真↑の様に少々積雪がありました。
この先、車坂山を少し下ることになるのですが、私はその手前で持参した簡易アイゼン(4本爪アイゼン)を装着しました。
この時期の2,000メートル級の山を登るにも関わらず、アイゼンやチェーンスパイクを持参してない人もいらっしゃるようで、キャーだのワーだの何かとにぎやかでした。
4本爪、6本爪、チェーンスパイクはそんなに重くはないため、保険と思って持参した方が良いと思います。
アイゼンを利かせながらガシガシ歩いていくと、目の前に逆光で映える霧氷が現れました↑。
この様なシチュエーションの時はズームレンズがあるとグイっと寄れて良いなと思いますが、無い袖は振れないということで、自分の腕を目いっぱい前に伸ばして撮影してみましたが、それでも余計なものが沢山映り込んでますね。
さらにガシガシ進んで行くと、左手の開けた箇所から浅間山とトーミの頭が見えました↑。
写真中央付近が浅間山で、良い感じに噴煙を上げています。
写真左側の荒々しい崖の上あたりがトーミの頭であり、大勢の人が居るのが分かります。
先ほどの場所から少し進むと、写真↑の様な巨大なドラム缶を横にした様な避難ドームに至ります。
もし、浅間山が噴火した場合は、このドームに逃げ込むことになるでしょう。
このドームに大きな噴石が直撃しても大丈夫なのか不安はあります。
先ほどの避難ドームから数十メートル進むと、視界が開けた槍ヶ鞘(やりがさや)に至ります。
ここからは、浅間山が目の前にドーンと見え、左手には荒々しい崖のトーミの頭があり、迫力のあるビューポイントになります。
手で触れる程度の高さに霧氷がありましたので、GR3のマクロで撮影してみました↑。
霧氷ってこんな感じで、葉っぱに付着して成長するんですね。
日が昇って直射日光が当たると溶けてしまうのでしょうが、関東平野に住んでいる私としては滅多に目にしないため少し感動しました。
槍ヶ鞘から少し下ると写真↑の様な中コースとの分岐に至ります。
トーミの頭は黒斑山方面に登って行きます。
表コースを登る人が大半であり、中コースを登る人は少ないため静かな登山を楽しむことができます。
私はトーミの頭でUターンするため、登ってくる人の多い表コースを避け、中コースで下山することにしました。
トーミの頭までは写真↑の様な傾斜の登山道を登ります。
傾斜は少しありますが距離は短いため、マイペースで足を動かし続ければ、さほど疲労せずにトーミの頭に至ります。
トーミの頭手前で振り返ると、写真↑の様に登山道が崖の縁に沿っていることが分かります。
写真右上が槍ヶ鞘で、樹林帯と崖の間に黄土色のスジが見えますが、それが登山道です。
写真左上には八ヶ岳が見えます。
トーミの頭は岩がゴツゴツしていますので、バランスを崩して転倒しない様に注意してください。
それと、トーミの頭の向こう側、写真↑だと浅間山側は切れ立った崖になっており、もし転落した場合には痛いとかでは済まないレベルの高度がありますので、十分に注意が必要です。
トーミの頭から左手には、写真↑の様な浅間山の外輪山が見えます。
写真左上のピークが黒斑山(くろふやま)。
写真中央やや右のピークが蛇骨岳(じゃこつだけ)。
写真右上のピークが仙人岳(せんにんだけ)。
この稜線上には登山道があります。
ただし、登山道のすぐ横は崖なので、わき見をしながら歩くのはリスクを伴いますので注意しましょう。
先程の黒斑山の写真から少し右に振ると写真↑の様な景観になります。
写真中央のピークが仙人岳。
その右側のピークが鋸岳(のこぎりだけ)。
黒斑山の手前を右手に下る通称「草すべり」という急な傾斜を下り、賽の河原を通り、鋸岳手前の通称「Jバンド」を登って、仙人岳→蛇骨岳→黒斑山と浅間山を眺めながら縦走するルートはオススメです。
今回の目的である「黄金に輝くカラマツ黄葉と浅間山」がこの写真↑です。
時期が少し遅かったためかもしれませんが、カラマツの黄葉の色味が少々黒ずんでいる気がします。
それとも私の写真テクが未熟で発色がイマイチなのかも知れません。
でも、この冠雪したガトーショコラな浅間山とカラマツ黄葉のハーモニーが良い感じで気に入っています。
中コースを登る人は少ないため、静かな登山を楽しむことができます。
中コースの中間地点を過ぎた付近には、写真↑の様なハードル状の木があります。
昔は木の部分が登山道だったけれども、だんだんと浸食され、段差があると歩き難いために登山道が横にシフトしたことで、この様な状況になったのだと思います。
そんな感じで下ってくると、あっという間に車坂峠に至ります。
アサマ2000スキー場の駐車場も満車なのか分かりませんが、路上駐車禁止の看板が出ているにも関わらず、路上駐車が多いこと。
生活道路ではないため大きな害は無いのかもしれませんが、路上駐車禁止の看板のすぐ横に路上駐車する人ってどういう神経しているのか疑いますよね。
まとめ
紅葉や黄葉のピークは短い期間なので、絶頂期にジャストミートすると最高ですよね。
今回の山行は、少々タイミングが遅かったため発色が鈍かったですが、それはそれで来年以降に再挑戦する目標ができました。
目標があると楽しみが増えますので、いろいろとチャレンジしていきたいと思います。
なお、こんなにも人の多い浅間山は初めてでした。
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