登山用バーナーの選び方のポイントとオススメモデル3選!

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 山でお湯を沸かしてコーヒーを飲む、熱々のラーメンを作って食事をするなど、登山用バーナーを持っていると、さらに登山の楽しみが増しますよね。アウトドアショップに行くと、バーナーは登山用品コーナーよりもキャンプ用品コーナーに置いてあることが多いです。登山とキャンプは同じアウトドアでもバーナーの使用環境が異なりますので、登山に向いているバーナーを選ぶ必要があります。

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登山用バーナーの選び方

登山に向いているバーナーを選ぶ際のポイントとしては下記3点になります。

ポイントその1 風に強い

 山では風が吹いている時が多々あり、風を遮る場所が中々見つからない事もしばしばあります。バーナーを使用している際に風が吹くこともあります。そこで、耐風性のあるバーナーを選んでおくと使用環境の幅が広がりますので安心に繋がります。

ポイントその2 寒さに強い

 寒いとバーナーの火力が弱くなったり、寒すぎると点火しないってこともあります。寒い場所で使用するにはバーナーだけでなくガスの性能にも左右されるのですが、バーナーは初めから寒さに強いモデルを選んでおいた方が安心です。

ポイントその3 小さい!軽い!

 ゴトクがデカいモデルは、火力が強い、大きな鍋でも平気などのメリットがありますが、重量が増すので登山での使用には向いてません。100グラム程度のモデルを選ぶと、クッカー(コッヘル)の中に収納できるサイズであったり、軽かったりと登山向きになります。

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CB缶とOD缶の違いは何?

 ガス缶のタイプには、「CB缶(しーびーかん)」と「OD缶(おーでぃーかん)」の2タイプがあります。CB缶は「Cassette Gas Bombe(セット ガス ンベ)」の略で、カセットコンロで使用するガス缶の形をしたボンベになります。一方OD缶は「Out Door(ウト ア)」の略で、お椀をひっくり返した様な形をしたボンベになります。

CB缶

 ホームセンターなどで購入できますが、家庭用のガスボンベでは標高が高い場所では点火しない事態に陥ることがあります。もし、登山で使用する場合は、プロパンガスが混合されている商品を選ぶ必要があります。
 馴染みのある形なので、こちらのタイプのバーナーを選びたくなりますが、登山で使用するには収納時の大きさ、使用時の設置場所等を考慮すると向いていないと思います。とか言っている私ですが、私が初めて購入したバーナーがCB缶タイプのもので、今思うと購入時にもっと情報収集しておけば良かったと反省しています。

OD缶

 OD缶は基本的にはアウトドアショップで購入することになります。CB缶と比較するとOD缶は火力が強いと言われています。アウトドア用途のガス缶のため、寒さにも強いガス缶となっています。
 OD缶用のバーナーは基本的にはガス缶に直接取り付けるタイプになり、大きさもコンパクトなものが多く、収納も場所を必要としません。

おすすめする登山用バーナー

 上記で説明したとおり、登山用バーナーはOD缶タイプのものが良いと私は考えております。私の基準ではありますが、おすすめする登山用バーナーをご紹介します。

SOTO(ソト) マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター SOD-310

 マイクロレギュレーター機構を採用しており、寒い場所でも安定した火力を得ることができます。また「すり鉢状」の独自の形状をした構造が優れた耐風性を実現し、2,800kcal/hの発熱量であっても短時間で水を沸騰させることができます。
 なお、バーナーの燃焼音は静かです。耳を澄まさないと燃焼音が聞こえないレベルです。
 標準のゴトクが3本脚タイプであり長さも短いため若干不安定です。4本脚タイプのゴトクがオプションで販売されているので、こちらも併せて購入されることをオススメします。Kazupikotもこのバーナーと4本脚ゴトクを使用しています。このバーナー凄く良いです。

発熱量2,800kcal/h
重量67g(バーナー+3本ゴトク)、87g(バーナー+4本ゴトク)
収納時サイズ幅47 × 奥行51 × 高さ88mm
使用時間約90分(SOD-725T使用時)
その他点火装置付き、収納袋付き

PRIMUS(プリムス) 153ウルトラバーナー

 発熱量が3,600kcal/hとハイパワーであり、安定性の高い4本ゴトクを標準装備し、収納時もコンパクトになるデザインは、さすがイワタニ・プリムスです。それに、ゴトクにコッヘルを乗せると風が吹き抜けない構造になっており、防風性能も高いモデルです。
 なお、バーナーの燃焼音は「クォォォ~」と凄い音を轟かせ、プリムスだぜ~と自己主張してきます。テント場で早朝に使用する時は、ご近所さんがくっ付いている場合は配慮が必要かもしれません。

発熱量3,600kcal/h
重量116g
収納時サイズ幅75 × 奥行30 × 高さ88mm
使用時間約55分(IP-250T使用時)
その他点火装置付き、収納袋付き

EPI(イーピーアイ) REVO-3700 ストーブ

 発熱量が3,700kcal/hと今回ご紹介する3モデルの中では一番ハイパワーです。しっかりとした4本ゴトクが標準装備され、独自のバーナーヘッドで耐風性も高い構造となっており、専用の収納ハードケースも付いており大変便利です。
 燃焼音は、SOTOウィンドマスターSOD-310よりは大きく、プリムス153ウルトラバーナーよりも小さいです。

発熱量3,700kcal/h
重量111g
収納時サイズ幅54 × 奥行52 × 高さ89mm
使用時間約60分(230R使用時)
その他点火装置付き、専用ケース付き

まとめ

SOTO ウィンドマスター SOD-310プリムス 153ウルトラバーナーEPI REVO3700ストーブ
発熱量2,800kcal/h3,600kcal/h3,700kcal/h
重量67g(バーナー+3本ゴトク)、87g(バーナー+4本ゴトク)116g111g
収納時サイズ幅47 × 奥行51 × 高さ88mm幅75 × 奥行30 × 高さ88mm幅54 × 奥行52 × 高さ89mm
使用時間約90分(SOD-725T使用時)約55分(IP-250T使用時)約60分(230R使用時)
燃焼音静か大きいやや静か

 テント泊に持参するなら、燃焼音が静かで軽いSOTOウィンドマスターSOD-310をオススメします。日帰りや山小屋泊で昼食等にシングルバーナーを使用するならば、発熱量が高くコンパクトになるプリムス153ウルトラバーナーが良いと思います。EPI REVO3700は、収納サイズが他のモデルより少し大きくなるのですが、発熱量が高く燃焼音も静かであるためテント泊に向いていると思います。もちろん、プリムス153ウルトラバーナーをテント泊に持参しても、燃焼音が大きい点が少し気になるのみで他は問題はありません。

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