概要
今回のルートは「新茅荘前駐車場 → 烏尾尾根 → 烏尾山 → 行者ヶ岳 → 新大日 → 塔ノ岳 → 新大日 → 政次郎尾根 → 戸沢 → 車道を歩いて新茅荘前駐車場」としましたが、
出発時の計画では下りが「塔ノ岳 → 花立山荘 → 天神尾根 → 戸沢 → 車道を歩いて新茅荘前駐車場」でした。
これは、烏尾山山頂でベテランの方と会話した際、「天神尾根の分岐までは大倉からの登りの人達が多いから、コロナ禍なのでそれを嫌って一部ピストンになるけど政次郎尾根で戸沢に下る」とおっしゃっていたので、私もその考えに共感してルート変更してみました。
それと、烏尾尾根で登って天神尾根で下るルートは過去2度程経験があったため、政次郎尾根で下るルートも経験したいという目的もありました。
前回の石割山に引き続き今回も天気に恵まれ、丹沢ならではの「オーシャンビュー&富士山ビュー」を満喫できました。表尾根の稜線歩きも最高です。
それから、丹沢ならではのアップダウンが足腰のトレーニングに最適で、この手強さも丹沢の魅力のヒトツデス。
下山後は鍛えた足腰の筋肉のために、カモシカの様な足を目指し、SAVASプロテインを摂取することをオススメします。
山行日付 | 2021年4月10日 土曜日 晴れ |
コース | 登り:新茅荘前駐車場 ⇒ 烏尾尾根 ⇒ 烏尾山 ⇒ 行者ヶ岳 ⇒ 新大日 ⇒ 塔ノ岳 下り:塔ノ岳 ⇒ 新大日 ⇒ 政次郎尾根 ⇒ 戸沢 ⇒ 車道を歩いて新茅荘前駐車場 |
時間 | スタート:午前7時15分 ゴール :午後14時30分 |
駐車場 | 新茅壮前駐車場 12台程度 無料 トイレなし 秦野戸川公園から先は砂利道で、車高を下げている車だと厳しいかも。 ノーマル車高はOKだが、尖った石を踏んでパンクさせない運転が必要。 |
日帰り温泉 | 湯花楽 秦野店 渋沢駅に近い 日帰り温泉名水はだの富士見の湯 秦野駅からは離れている 弘法の里湯 鶴巻温泉駅に近い |
登山ルート図(出典:国土地理院 地理院地図Vector)
山行記録
秦野戸川公園から先の砂利道をしばらく走ると、写真↓の様な開けた場所に出ます。そうここが新茅荘(しんちがやそう)前駐車場です。
※「しんちがや」が正式な読み方なのかは不明です。「しんかや」かもしれません。
みんなが教養のある大人の車の停め方をしたならば、12台程度は停められると思われます。
駐車場にトイレはありません。
駐車場の全景は写真↓の様な感じ。駐車場というより広場的な場所です。
写真右手のシルバーの車の奥が登山道入り口です。
↓写真左側の保安林の看板の奥が登山道です。
登山者が凄く多い登山道ではないですが、踏み跡をよく見ると道は分かるかと思います。
烏尾尾根は初めから良い感じの傾斜があり、写真↓の様な感じで、つづら折れの登山道が続いています。
初めから飛ばすと途中でヘタレますので、「マイペースで登る」ことが重要です。
登山口から30分程登ると第1ベンチがあり、そこから10分程度登ると第2ベンチが登場します。
その第2ベンチの所には「一本桜」という桜の大木があり、私が行った4月10日時点では、もうハゲ散らかっていました。↓
一本桜から先は、写真↓の様に登山道の傾斜が緩やかになります。
この様にだだっ広い場所では、踏み跡を見失わないように注意し、登山道を外れないようにして進みます。
一本桜から30分程進むと、写真↓の様に登山道が狭くなります。
そう、ここからチャプター2の開始となり、烏尾山山頂まで急登が続きます。
写真のちょい先で、直登と右の巻き道の分岐がありますが、私は右の巻き道を進みました。
チャプター2の開始から概ね30分登ると樹林帯を抜け、目の前に富士山ビューが広がりますが、そこで休憩を取らずに数分登ると、写真↓の烏尾山山頂に到着します。
山頂には三角屋根が特徴の烏尾山荘がありますが、営業しているかは調査が必要です。
烏尾山山頂は写真↓の様に整備されています。色んな山に行きましたが、こんなに整備されている山はなかなか無いです。
ヤビツ峠までバスで来て、表尾根稜線をずーっと歩く人達もいらっしゃるので、登山者の安全のために行政が整備してくれたのでしょう。※推測で書いてますので、行政じゃなく、個人や別団体が整備していたらゴメンナサイ。
5年程前に来た時には目に何かが染みて気を失いそうなトイレでしたが、新しいトイレが新設されていました。写真中央やや左の小屋がそうです。利用していないためクオリティは分かりませんが、見た感じ気を失うことは無いと思われます。
写真奥に人が見えますが、そこも整備されており見晴らしも素晴らしいです。
上の写真で奥に居た人の場所から見た表尾根稜線と塔ノ岳の写真↓です。
※中央のピークで山頂に小屋らしきものが見えるのが塔ノ岳。
塔ノ岳から右側に続く稜線が丹沢の表尾根稜線で、これから歩く稜線です。稜線上にはいくつかのピークが見え、なかなかのアップダウンであることを彷彿とさせてくれます。
写真では奥に下る階段が見えますが、そこが烏尾山頂からの稜線歩きのスタート地点になります。
それと、この場所からは富士山ビューも抜群です。しかし、今日の富士山は調子が悪いようで雲をまとっていました。写真も撮影しましたが、どこが富士山なのか分かり難いので割愛します。
表尾根稜線はスゴク整備されており、写真↓の様に木道化されて歩きやすいです。
5年程前に来た時は木道化されておらず、泥が凄くて、靴底に泥が付いて身長が伸びたかのような錯覚に陥る登山道でした。
烏尾山頂から20分程歩くと行者ヶ岳に着きます。
山頂標は無く、道標に小さな文字で「行者ヶ岳」と書いてある程度なので、気にしてないと見過ごします。眺望はなかなか良くて、写真↓の様に障害物等が無くオーシャンビューになっています。
4月の埃っぽい季節のためこんな感じですが、空気が澄んでいる11月頃だと大島まで見えました。
いや、あれは大島じゃなくてグアムだったかもしれない。。。そんなわけない。
行者ヶ岳をすぎると写真↓の様な鎖場(くさりば)が計3か所ほどありますが、ホールドする場所はたくさんあるため難しくはないです。それと、これらの鎖場はすべて下り方向です。
もし、鎖場が初めての方が読んでいらっしゃいましたら覚えておいていただきたいのですが、鎖は片手で持ち、もう片方の手は岩をホールドする様にした方が良いです。
両手で鎖を握るとバランスを崩しやすいのと、バランスを崩した際にトリプルアクセルではないですが、くるんと回ってしまうリスクがあります。
あと重要なのが、1本の鎖に複数人掴まることが無いように、前後に人が居る場合は声を掛け合って1人づつ進むようにしましょう。
1本の鎖に複数人掴まると、例えば下の人がバランスを崩した場合に、上の人もその巻き添えを食らってしまうリスクがあり危険です。
写真↓の様に荒々しくて急斜面な場所もあったりしますが、足の置き場所を考えながら登っていけば大したことは無いです。
でも、改めて写真でみると迫力がありますね。
行者ヶ岳から50分程歩くと新大日に到着します。新大日には2カ所程の休憩スペースがあります。
写真↓の様に山小屋の跡がありますが、だいぶ廃墟化が進みボロボロになっています。強い台風が来たらぶっ飛んでいきそうな感じです。
5年程前に来た時はこんなに廃墟化してなく、休業している様な状態の外観だったので、ちょっと驚きです。
新大日から15分程歩くと木ノ又小屋に到着します。写真↓のとおり、山小屋って感じの外観ではなく、また芝庭もあり、山の上であることを忘れてしまいそうな感じです。
私は立ち寄らずに通過してしまいましたが、のぼりの通り、コーヒーが美味しいんだと思います。
木ノ又小屋から20分程度歩くと、写真↓の様なガレ場が登場します。
このガレ場を登り切れば塔ノ岳山頂です。傾斜がキツくて足場も悪いのでツライところですが、足場の良い場所を選びながら一歩ずつ足を踏み出していけば、そのうち山頂に着きます。
塔ノ岳山頂に到着! 広い山頂です。
写真↓左側の階段は大倉方面からの登山道になります。表尾根稜線は写真右側になります。
写真中央付近に太い山頂標がみえます。右奥には「尊仏山荘(そんぶつさんそう)」が見えます。
大倉尾根(通称バカ尾根)を登る人達や、鍋割山経由で登ってくる人達もいらっしゃるので、山頂には人が多く賑わっています。11時頃はこんな感じでしたが、出発の12時頃はもっと人が増えていました。
コロナ禍なのにマスクせずに山頂標の前ではしゃいで大声出している人達とかも居て、教養の無さをさらけ出しているかの様であり残念でなりません。。。
塔ノ岳山頂からは富士山がキレイに見えます。
写真↓の様に、この日の富士山は調子がイマイチで、雲を身にまとっていました。
塔ノ岳山頂には、写真↓の様に尊仏山荘という名称の山小屋があります。
確かこの山小屋は、カレーライスが有名だったはず。
塔ノ岳山頂からは、藤沢・茅ヶ崎方面の夜景、日の出、日の入りが凄く綺麗に見えるそうです。私も空気が澄んでいる寒い時期にカメラ三脚持参で宿泊&撮影&丹沢山登頂&蛭ヶ岳登頂をしてみたいと考えていますが時だけが過ぎています。
写真↓が塔ノ岳山頂から見た湘南方面です。空気が澄んでないため薄~~いですが、写真中央やや左、写真撮っている人の帽子というか笠の少し上方に江の島が見えます。その先は三浦半島でしょうか。
それよりも、この写真では、中央手前にゴミらしきものが映り込んでますが、そっちの方に目線が行ってしまいますね。撮影時には気づきませんでしたが、写真を拡大して確認してみたらレジ袋的なものの様です。ポイ捨てする様な人は山に来ないでほしいものです。
人が多いと、いろんな人が居るということで、教養云々の話しは以上で終わりにしましょう。
さて、次は下りです。今回は天神尾根ではなく政次郎尾根で下るので、塔ノ岳からの下りは来た道を戻ります。天神尾根で下る場合は、既出の山頂写真で説明した大倉尾根方面の階段を下っていきます。
木ノ又小屋を越え、新大日を越え、写真↓の行者ヶ岳手前の戸沢分岐を右手に下り、政次郎尾根に入ります。
分岐を右に進んでしばらくは見晴らしの良い下りの登山道です。ただし、勾配は結構あります。
樹林帯の中に入ると写真↓の様な感じの登山道になります。
ガレ場的な登山道なので、ストックを持っていればバランスを取るのに使った方が良いと思います。
この様な傾斜があるガレ場だと、浮いた石の上に乗った時に、ボールベアリングの様にザザザッと滑るリスクがありますので、細心の注意を払いながら足場を決めてください。くれぐれもケガだけはしない様に。
政次郎尾根を1時間ほど下ると、写真↓の様な建物が見える場所に出ます。そう、ここが「戸沢」で、政次郎尾根を下りきったところになります。
ここから車道に出る必要があるのですが、道が分からず。。。
うろついて探したところ、写真に写っている建物の左側に踏み跡があったので、そこを進んだら車道に出ることができました。
写真↓が車道です。
これを左手に進むと車を停めた新茅荘前駐車場に行くことができます。
直ぐに道が水没している場所に差し掛かりますが、水深は浅いので、ゴアテックスの登山靴ならばそのままジャブジャブと登山靴を洗いながら突き進みましょう。
ゴアテックスじゃなく防水ではない登山靴の場合は、良い感じに渡ってください。
キャンプ場を右手に見ながら写真↓の様な車道を概ね15分程度歩くと、新茅荘前駐車場に到着します。
登山道と違って車道の15分はスゴク長く感じてしまいますが、こんな平坦な道でビブラムソールをすり減らさぬよう、膝を上げ、ももを上げながら歩きましょう。
写真↓の様な赤い屋根が見えたら、そう、それがゴールである新茅荘です。
お疲れさまでした。
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