30年程前にスキーをやっていた人は、赤面山って聞いたことあるかもしれませんが、そう、かつて「赤面山スキー場」があった山です。その後、設備等の増強が図られ「白河高原スキー場」に改名しましたが短命に終わったスキー場です。
それはそうと、茶臼岳~朝日岳~三本槍岳を歩くと道標に「赤面山」の文言があり、どんな山だろうと気になっている人が結構いらっしゃるんじゃないかと思います。私も気になっている一人でした。
毎年の様に紅葉の時期は那須岳を登っているのですが、この時期はとんでもなく混雑し、朝5時半頃の峠の茶屋駐車場到着を目指しても駐車できるはずもなく、ロープウェイ駅よりも下の大丸にギリで駐車できる程度でした。
今年は、緊急事態宣言が解除されて直ぐの週末かつ快晴予報のため、間違いなく混むだろうと予測し、以前から気になっていた「赤面山」経由で三本槍岳を目指そうと計画しました。
赤面山の登山口は、①白河高原スキー場跡地、②那須甲子青少年自然の家の2つがありますが、今回は白河高原スキー場跡地をチョイスしました。手元にあった山と高原地図(2018年版)には、駐車場マークと登山道も赤い線で記載されており計画をたてるのにバッチリでした。
そんな感じで赤面山に登ってきましたので、そのレポートになります。
なお、今回も山用カメラとして推している「RICOH GR3」で撮影してます。
概要
山行日付 | 2021年10月3日 日曜日 快晴 |
コース | 登り:白河高原スキー場跡地 ⇒ 赤面山 ⇒ 前岳 ⇒ 赤面山分岐 ⇒ 大岩 下り:大岩 ⇒ 赤面山分岐 ⇒ 前岳 ⇒ 赤面山 ⇒ 白河高原スキー場跡地 |
時間 | スタート:午前 6時30分 ゴール :午後14時00分 |
駐車場 | 白河高原スキー場跡地前の広くなっている路肩 先着7台程度 トイレはもちろんありません。 ※スキー場跡地のゲートが閉じていたため路肩に駐車しましたが、ゲートが開いていれば広い場所に駐車できる模様です。 ※下山してきたら路駐が数台見受けられましたが、路駐はやめた方が良いと思います。車道を少し下ったところや、登ったところにも数台停められる広さの路肩がありました。 |
日帰り温泉 | 那須温泉 鹿の湯 ※1,300年の歴史ある温泉で、入浴方法のクセが強い日帰り温泉。 普通の日帰り温泉をイメージして行ったらゼンゼン違いました。洗い場とか無いんです。 |
登山ルート図(出典:国土地理院 地理院地図Vector)
山行記録
白河高原スキー場跡地から入山し、赤面山を経由して三本槍岳山頂を踏んでピストンするのが当初の計画でした。しかし、マウントジーンズ方面からの登山道と合流した後は登山者が多く、下記リスクが想定されたため三本槍岳登頂を中止し、大岩でUターンすることにしました。
- 清水平で主脈稜線である茶臼岳/朝日岳方面からの登山道と合流するため、さらなる混雑が想定される。
- 清水平から先のハイマツゾーンは狭くて擦れ違いが大変なため、三本槍岳からの帰りに多くの登山者との擦れ違いに時間を費やしそう。
- 三本槍岳山頂直下も擦れ違いが大変なので時間を費やしそう。
当初の計画より遅れると良いことないため、リスクヘッジした良い判断だったと思います。
それと今回もカメラはRICOH GR3を使っています。GR3を切り口としたレポートは、RICOH GR3で行いますので興味のある方はご覧ください。
ゲートが解放されていれば、この広い空き地(↑)に駐車できるそうです。ゲートが閉まっていても「関係者以外立入禁止」などの標識などは見受けられなかったため、入っても大丈夫だと信じたいです。
それはそうと、写真に写っているのが白河高原スキー場時代のクラブハウスだった建物ですが、ガラスは割れ、屋根の一部は吹き飛ばされており、「廃墟」という言葉が当てはまるひどい状況です。
登山道入り口は、この廃墟の左奥にあります。
登山道入り口から約45分程登ると、写真↑の朽ち果てたリフト降り場に至ります。
スキー場時代にゲレンデだった場所に当たり、ここから若干広くなりますが、熊とか出没しそうな雰囲気があるため熊鈴やラジオを使用して熊対策をした方が良いと思います。
先程のリフト降り場を過ぎると、写真↑の様なさらに上に行くリフト乗り場跡地に至ります。
登山道の踏み跡はシッカリしているため、道を見失うことは無いと思いますが、もし正しく進んでいるのか不安になったら引き返す勇気が必要です。
このリフト乗り場跡地も道なりに進みます。
昔ゲレンデだった斜面のため、写真↑の様な感じの登山道を登っていきます。
ガレ場になっていますので、足元に注意し、かつ足元だけ見ているのではなく、進む方向を間違えない様に前も見ながら登りましょう。
帰りはこのガレ場を下りますので、転倒などせぬよう十分に注意してください。
先ほどのガレ場から35分程登るとゲレンデ最上部に至り、ここから登山道は写真↑の様な樹林帯の中へと入っていきます。
見える範囲に先行者が居ない場合は、熊鈴をガンガンならして進みましょう。
登山者が少ない山は静かな山行を楽しめますが、その反面、熊に遭遇するリスクが上がりますので、最新の注意をした方が良いと思います。
先程の樹林帯の入り口から5分程度登ると、写真↑の那須甲子少年自然の家方面との分岐に至ります。
写真右側に謎の「8」の標識がありますが、これは8合目を意味している様です。
那須甲子少年自然の家方面から登ると、各合目にこの手の標識が立っているらしいです。子供たちが登山学習をする時に使うのだろうと推測されます。
8合目から先の登山道は傾斜はそんなに強くないため、歩きながら休憩する感じで登ることができます。
8合目から10分程登ると樹林帯を抜け、写真↑の様な颯爽とした笹っぱらに至ります。
ところどころにダケカンバが自生しており、赤く紅葉していました。
樹林帯を抜けたところから10分程度登ると、写真↑のような謎の「9」の場所、つまり9合目に至ります。この辺りまで登ってくると、紅葉した樹木が増えてきます。
やがて登山道左側に茶臼岳と朝日岳が見えてきます(写真↑)。朝日岳はこちら側から見ても荒々しい容姿をしていますね。
この朝日岳手前の尾根が、マウントジーンズスキー場から続く「中の大倉尾根」になり、マウントジーンズスキー場登山口から登る場合はこの尾根を登ることになります。
9合目から20分程度登ると赤面山山頂直下の広場に至ります。写真↑の様に腰掛けられそうな岩が多数あり、休憩するには良い場所です。
紅葉真っただ中の那須だというのに、この人の少なさは何なんだという感じです。
マイナーな山といえばそれまでですが、見える景色は良いと思いますので、それをこれから写真展示します。
先程の広場から少し登ると赤面山山頂に至ります(写真↑)
赤面山山頂からは360度の展望があり、この日は快晴に恵まれて、良い景色を眺めることができました。
ここから順次写真をご紹介致します。
朝日岳から少し右に振ると、前岳、スダレ山、大岩方面になり、写真↑の様な笹っぱらに紅葉が点在している景色になります。
秋田の栗駒山は紅葉が絨毯の様になっていますが、那須のこの様な景色も私は良いと思います。
ちなみに前岳(1,702m)は、写真上部のピークではなく、写真中央部やや右側あたりにあるそうです。ピークになっていないのに「岳」って名前が付くってすごい気がします。
ちなみに写真上部右側の緩いピークが大岩があるところになります。
先ほどの写真から右に振った写真↑です。
写真中央上部の奥側が三本槍岳山頂になります。遠近感がイマイチなので分かり難くてすみません。
先ほどの三本槍岳方面の写真から右に振った写真↑です。
写真中央やや左のピークが旭岳(赤崩山)で、右側の方は分かりません。
旭岳(赤崩山)方面 の写真から右に振ると、赤面山山頂下の広場方面(写真↑)になります。
ここからさらに右に振った写真は撮影していませんでした。
そっち方面は山並みはなく、関東平野の地平線が見える感じです。
赤面山から前岳方面に進むには一度下ってから登り返すのですが、途中で振り返って赤面山を撮った写真↑です。
この角度から見ると、安達太良山の様な容姿をしていますね。
中の大倉尾根方面の紅葉を撮影した写真↑です。
笹っぱらに紅葉する樹木が点在しているのが良い感じです。遠くから見るのも良いですが、近づいて見るのも良いですね。
写真↑の奥の方が関東平野方面になります。
マウントジーンズスキー場方面からの登山道と合流し、少し登ったところにあるスダレ山付近から朝日岳方面を撮影した写真(↑)です。
写真左上のピークが朝日岳、右側のピークが熊見曽根です。
スダレ山の山標を撮影した写真↑ですが、この写真上部のチョイ先が大岩がある場所になります。
大岩まで距離は短いのですが、傾斜が少しあるため休憩している人達が多いのもこの辺りになります。
大岩付近から見た紅葉です。
ハイマツのグリーンが混じった、これはこれで良い感じの紅葉だと思います。
大岩付近は標高が1,800mあり展望も良い場所です。三本槍岳を目指している人は先を急いで通り過ぎてしまうかもしれませんが、大岩の横や裏側まで足を延ばすと良い景色を見ることができます。
岩に登って記念撮影するのも良いかもしれません。
帰りは、登ってきた登山道をそのまま戻ります。スキー場跡地はガレ場のため転倒しない様に注意して下りましょう。
日帰り温泉
白河高原スキー場跡地付近、マウントジーンズスキー場付近には温泉施設がありません。
殺生石がある辺りに、創業1,300年という歴史のある「鹿の湯」が一番近い温泉だとGoogle先生が教えてくれたので行ってみました。
普通の日帰り温泉だと思って行ったら入浴方法のクセが強く、洗い場とか無くて戸惑いました。
脱衣場と浴室はほぼ一体化しており、タイムマシーンで江戸時代にワープしたかの様な気分になります。
なお、入浴方法の指南書的なものが壁に貼ってあり、杓子で200回お湯を被るとか書いてありましたが、杓子がないため桶で2~3回お湯を被ってみました。
浴槽は6つに分かれていて、各々温度が異なっていることを浴槽から出た後に知りました。
浴槽横の壁に温度が記入された木片が貼られていました。
一番奥の浴槽は空いていますが、何も知らずに「空いていて良いじゃん」って入ってしまうと、MAX48度の高温の洗礼を受けますので注意が必要です。
行ってみたい方は、事前に鹿の湯のホームページで予習してから挑んだ方が良いと思います。
まとめ
赤面山は、登山者が少ないため静かな山行を楽しむことができます。
また、山頂からの眺めも素晴らしく、人が多い山に飽きてきた人は赤面山山行を考えてみても良いかもしれません。
ただし登山者が少ない反面、熊と遭遇しないための対策も必要になると思いますので、山行する場合はくれぐれも抜かりなく整えましょう。
熊鈴については、「澄み切った音色の熊鈴 それは能作の熊鈴」の記事で紹介しておりますので、ご興味のある方はご覧ください。
コメント