安達太良山 ここは地球なのかと思わせる爆裂火口 with GR3

福島
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今回で3回目となる安達太良山ですが、最初にチャレンジした時は山頂はガス&強風で沼ノ平の爆裂火口は全く見えずじまい。2回目のチャレンジは2019年5月18日の残雪期で、この時は沼ノ平の爆裂火口を見ることができ、ここは別の惑星じゃないかと思う様な景観に圧倒された記憶があります。

で、今回は3回目となるわけですが、RICOH GR3で沼ノ平の爆裂火口を撮影してみたいと思い立ち行ってきました。それと、車をパサートヴァリアントに変更したので、高速道路での移動が長めの所にしたいかなという思いもあった様な気もします^^;

雨の翌日は沼ノ平の爆裂火口の色の乗り具合が良いらしいという情報もあり、ちょうど雨の翌日という事でいろいろとワクワクした山行になりました。

今回も山用カメラとして推している「RICOH GR3」で撮影してます。

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概要

山行日付2022年8月21日 日曜日 晴れ
コース登り:スキー場駐車場⇒五葉松平⇒薬師岳⇒安達太良山山頂
下り:安達太良山山頂⇒沼ノ平⇒くろがね小屋⇒スキー場駐車場
時間スタート:午前 7時00分
ゴール :午後13時00分
駐車場あだたら高原スキー場駐車場 約1,500台 無料
日帰り温泉岳温泉 岳の湯
山行概要
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登山ルート図(出典:国土地理院 地理院地図Vector)

赤矢印:登り  青矢印:下り

山行記録

あだたら高原スキー場の駐車場
あだたら高原スキー場の駐車場

暗めの写真で恐縮ですが、↑があだたら高原スキー場の駐車場。8月21日のAM7時頃で沢山の車が駐車されていました。
写真の奥の方を見ると分かりますが、雲海になっていました。

あだたら高原レストハウス
あだたら高原レストハウス

駐車場のすぐ先左手には「あだたら高原レストハウス」があり、そこにトイレがあります。
また、ロープウェイを使用して登られる方は、レストハウスの奥にロープウェイ乗り場があります。
自力で登るため、レストハウスを左手に見ながら直進します。

日帰り温泉 奥岳の湯
日帰り温泉 奥岳の湯

↑レストハウスの反対側には日帰り温泉施設の奥岳の湯があります。
私が最初に安達太良山に登った時にはこの様な施設は無かったのですが、その後に作られたようです。
駐車場のすぐそばにあるので、下山後に汗を流すのには便利だと思います。

五葉松平方面への分岐
五葉松平方面への分岐

奥岳の湯を右手に見ながら直進し、右側に登山届の提出場所があるので記入して提出します。
そのまま砂利道に沿って進んで行くと、↑写真の分岐に至ります。
右手に行くとくろがね小屋方面になりますが、五葉平経由で山頂を目指しますので左手に進みます。
ここから先は道標が不明瞭な場所がありますので注意して進みます。

このポイントは右手に進む
このポイントは右手に進む

先程の分岐から間もなく↑写真の場所に至りますが、道標が無いため直進なのか、右手に進むのか不明瞭です。ここは右手に進みます。

ここは左手に進む
ここは左手に進む

先ほどの不明瞭な場所から少し登ってくると、↑写真の様な分岐に至ります。
どちらも冬はスキー場のゲレンデになっている場所と思われますが、ここにも道標やピンクテープはありません。ここは左手に進みます。

道標が出てきた
道標が出てきた

分岐に道標が無く進んできているので不安になるかと思いますが、ゲレンデをグイグイ登って行くと、↑写真の様な道標が出てきて間違っていなかったとほっとするかと思います。

登山道が崩落していた
登山道が崩落していた

ケモノ道の様な登山道を登って行くと、一部崩落している箇所に至ります。
木の枝などは剪定されていて、一応足場もしっかりしていたのでそのまま進みます。

登山道は樹林帯に入る
登山道は樹林帯に入る

登山道はゲレンデから外れ、↑写真の様に樹林帯に入ります。
途中、大きめの石などが登場しますが、手も使いながら乗り越えて進んで行きます。

ハシゴだ
ハシゴだ

8月末なので蒸し暑さと闘いながら進んで行くと、↑の様なハシゴに至ります。
ハシゴは固定されているため不安定さは無いです。

視界が開けた場所
視界が開けた場所

そんな感じで樹林帯の中をグイグイと高度を上げていくと、視界が開けた場所に至ります。
そこからは↑写真の様なビューがあり、この日は低めの雲が雲海になっていました。

五葉松平
五葉松平

先ほどの視界の開けた場所から5分程度進むと五葉松平に至ります。
登山口から五葉松平まで概ね1時間程度です。
ここからは樹林帯を突破し、青空を見ながら登って行きます。

薬師岳
薬師岳

五葉松平から15分程度登って行くと薬師岳に至ります。
ここからは安達太良山山頂が見え、↑写真奥の丘陵地的なところのピークにポコッと出っ張った場所が見えますが、そこが山頂になります。その右手の地肌が見える場所の向こう側が沼ノ平の爆裂火口になります。

この上の空がほんとの空です
この上の空がほんとの空です

薬師岳から1分程度で↑写真の「この上の空がほんとの空です」の智恵子抄の一文の場所に至ります。
この構図はSNSなどでも良く見かける構図ですが、RICOH GR3で撮影すると、なかなか良い写りをしているんじゃないかと思ってしまったりします^^;

この後に写っている松の木が五葉松って品種なのだろうか?
と思い、Google先生を尋ねてみたら、葉っぱが5本束になって生えているのが五葉松の見分け方らしいです。ちなみに黒松は2本束になって生えているそうです。
次回、安達太良山に登ったら確認してみます。

この付近からロープウェイで上がってきた人たちと同じ登山道を歩くことになりますので、登山者は増えてきます。

智恵子抄から先は木道がつづく
智恵子抄から先は木道がつづく

智恵子抄から先の登山道は、↑写真の様な木道が暫く続きます。
濡れている木道はすべるので注意して歩いていきます。
すっ転んで痛い思いしたり、股が裂けるくらい足が広がったりするとツマラナイので。。。

靴底だ
靴底だ

そんな感じで登って行くと登山道の左側に黒いものが。。。良く見ると靴底ではないか。。。靴底が剥がれた登山者の人は気付かずに登って行ったのだろうか?
それとも気づいたけれど、剥がれた靴底を持ち帰らずに放置したのだろうか?

登山靴は5年程度でポリウレタンが加水分解で経年劣化するため、↑写真の様に靴底が剥がれることがありますので登山前にウレタン部分にヒビや亀裂が入っていないかを確認しておく必要があります。

しょっちゅう山登りしている人は、5年もすれば靴底が擦り減ってくるのでおニューの靴に買い替えかソール張替えすると思いますが、年に数回しか登らない人は要注意です。

登山道が良い感じになってきた
登山道が良い感じになってきた

智恵子抄の場所から1時間程度登ってくると、登山道は↑写真の様なガレ場になります。
山頂まであと少しなので足を動かし続けます。
動かし続ければ間違いなく山頂に至りますので。

安達太良山山頂が見えた
安達太良山山頂が見えた

グイグイと高度を上げていくと10分程度で↑写真の様な場所に至り、ポコッとしている部分が安達太良山山頂になります。

安達太良山の山頂標
安達太良山の山頂標

こちらが安達太良山の山頂標。
私が最初に登った頃からすると大分朽ち果ててしまいましたが、まだまだ太くて立派な山頂標です。
ひょっこりはんができるくらい太いです。

奥に見える高い場所が山頂になります。
右手から登るルートと左手から登るルートがありますが、右手から登るルートで行きます。
途中、短いですが1か所鎖場があります。

安達太良山山頂から鉄山(くろがねやま)方面
安達太良山山頂から鉄山(くろがねやま)方面

安達太良山山頂です。山頂はそんなに広くは無いです。
人が映り込まないタイミングに恵まれた時に撮影しました。

写真奥に白く見える部分がありますが、そこが沼ノ平の爆裂火口。
写真右奥の雲の手前で少し高くなっている場所が鉄山(くろがねやま)になります。鉄山には登れますが、今回は沼ノ平までで下山します。

ハシゴあり
ハシゴあり

安達太良山山頂から山頂標のある場所に下る時にハシゴがあったので、こんな構図で撮ってみたくなったらしい。撮影した記憶がないけど、なんか良い感じがする^^;

山頂標の所からポコッとした山頂部の右側の巻き道を通って沼ノ平に向かいます。

安達太良山沼ノ平の爆裂火口
安達太良山沼ノ平の爆裂火口

↑写真が今回の目的の沼ノ平の爆裂火口です。
「ここは地球なのか?別の惑星ではないか?」と思ってしまう様な景観が目の前に広がっています。
RICOH GR3でjepg撮って出しなのですが、良い感じで色がのっています。
GR3は良い仕事してくれます^^;

沼ノ平の爆裂火口 縦構図
沼ノ平の爆裂火口 縦構図

縦構図でも撮影していたので掲載しておきます^^;
縦構図だと奥行き感が出て、なんか良い感じがしますね。
奥に見える湖は、裏磐梯の秋元湖です。

休憩するのに良い場所
休憩するのに良い場所

沼ノ平の爆裂火口を後にして、くろがね小屋に向かって下山します。
途中に↑写真の様に少し広くなった場所に至ります。ここには腰掛けられる石が多数あるので、ここで腰を下ろして昼食をとりました。

写真奥のポコッと盛り上がっている部分が、先程まで居た安達太良山山頂になります。

ここはくろがね小屋方面と、くろがね小屋から少し下山したところにある勢至平方面との分岐点にもなりますので間違えない様にしてください。だだっ広いので勢至平方面に行く人は迷うかもしれません。くろがね小屋方面は左端の方を下って行けばOKです。

紅葉の時期は綺麗らしい
紅葉の時期は綺麗らしい

くろがね小屋に向かって下っていくと、左手に↑写真の様な迫力のある場所に至ります。
8月20日頃なので緑であふれ返っていますが、紅葉の時期である10月中旬ごろはこの辺りは素晴らしい景観になるらしいです。

いつかは紅葉の時期に登ってみたいです。

くろがね小屋
くろがね小屋

狭くなった登山道を下っていくとくろがね小屋に至ります。
この辺りまで来ると、温泉の源泉が近くにあるため硫黄の香りが満ちています。

森にたたずむくろがね小屋
森にたたずむくろがね小屋

パンフレットなどで見かける構図↑ですが、紅葉の時期はこの緑がすべて紅葉する様です。
実際に眼(まなこ)で見ると凄いのでしょうね。
いつかは我が眼で見ようと思うと楽しみが尽きませんね。

くろがね小屋から先は幅の広い砂利道ですが、くろがね小屋の方のジムニーが通る時があるので、ジムニーが近づいてきたら端に避ける様にしましょう。

近道はドロドロ
近道はドロドロ

スイスイと下っていくと「近道」という標識が出てきます。
その標識に沿って進むと↑写真の様なタコツボ状でドロドロの登山道になります。粘土質なので滑りますので、転ばない様に注意して下りましょう。

このタコツボ道はしばらく続きますので心が折れそうになるかもしれませんが、転ばないことだけに注意して下っていくしかないです。我慢です。

あだたら渓谷自然遊歩道は通行禁止になっていた
あだたら渓谷自然遊歩道は通行禁止になっていた

あだたら渓谷自然遊歩道は、橋が流されたとかで通行禁止になっていました。
復活するのか分かりませんが、この遊歩道は渓谷沿いにずーっと続いていて良い感じの道でした。遊歩道を進んで行くと、登山届を提出した場所の近くに出てきます。

今回は遊歩道は通行禁止のため、砂利道を進んで駐車場に向かいました。

日帰り温泉

岳温泉入口交差点にある岳の湯
岳温泉入口交差点にある岳の湯

あだたら高原スキー場駐車場近くには「奥岳の湯」という日帰り温泉がありますが、私のお気に入りは↑写真の岳温泉入口交差点にある「岳の湯」になります。ひなびた温泉って感じがして良い感じです。

なお、湯船のお湯がクソ熱いので、蛇口をひねって良い感じに薄めて入浴する必要があります。

以下余談となります。
今回は8月21日の暑い時期でしたので温泉の窓が全開放されていました。体を洗っている時に左足くるぶし付近に痛みを感じ、そこを見たらアブが止まっていました。慌てて追い払いましたが、血を吸われており後日かゆみに悩まされました。
それはそうと、脱衣場に行くのに体を拭いていたらアブが飛んできたので、タオルをヌンチャクの様にブルンブルン振り回し、見事にアブを退治?気絶?することができました。多分、ブルースリー並みのタオルさばきだったんじゃないかと自負しております。ただ、素っ裸なんですけどね^^;

ということで、夏場で窓が開いていたらアブにご注意ください。

まとめ

ロープウェイを使用しない五葉松平を経由する右回りで安達太良山を登るコースを紹介しました。
この五葉松平を登るコースは狭いのですが、トレランの方々が結構いらっしゃいました。

沼ノ平の爆裂火口は色合いがスゴイ景観なので、是非とも天気の良い日にチャレンジすると良いと思います。

あと、10月中旬ごろの安達太良山は紅葉が素晴らしいことで有名です。もちろん休日は激込みだと思います。しかし、いつかは見てみたいです。

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