尾瀬には至仏山(しぶつさん)と燧ヶ岳(ひうちがたけ)の2座の百名山があり、至仏山は10年程前に登頂しましたが燧ヶ岳は未踏のままでした。
燧ヶ岳を日帰りで登頂するにはどのルートを使うのが良いかを時々調べていて、福島県の檜枝岐村(ひのえまたむら)にある御池(みいけ)からピストンならいけるという事が分かり、今回チャレンジしてきました。
20年以上前に渓流釣りにハマっていた時期があり、イワナ釣りで檜枝岐村には何度か行ったことがあるのですが、東北自動車道の西那須野塩原ICから檜枝岐村まで一般道をひたすら走った記憶があり、運転して、百名山に登って下って、また車を運転して帰るのって結構キツイんじゃないかと推測していましたが、やってみたらそれほどでも無かったです。
車も登山用にパサートヴァリアントにしてましたので、その効果も大きいと考えています。もし以前の様に軽自動車だったら帰路で爆睡が必要になっただろうと思います。
「登山のための車選び」という私の考えるポイントを整理していますので、ご興味のある方はご一読いただければと思います。
話しが脱線しましたが、今回もRICOH GR3を山カメラとして持参してパシパシ撮ってきましたので、写真多めで山行レポート致します。
概要
山行日付 | 2022年10月1日 土曜日 快晴 |
コース | 登り:御池駐車場 ⇒ 広沢田代 ⇒ 熊沢田代 ⇒ 俎嵓(まないたぐら) ⇒ 柴安嵓(しばやすぐら) 下り:柴安嵓 ⇒ 俎嵓 ⇒ 熊沢田代 ⇒ 広沢田代 ⇒ 御池駐車場 |
時間 | スタート:午前 6時30分 ゴール :午後14時00分 |
駐車場 | 尾瀬 御池駐車場 400台 1,000円 トイレあり ※御池駐車場が満車の場合は、桧枝岐温泉寄りの七入駐車場に誘導されシャトルバスで移動となります。 |
日帰り温泉 | 檜枝岐温泉 燧の湯 600円 |
登山ルート図(出典:国土地理院 地理院地図Vector)
山行記録
さすが尾瀬という感じの広くて立派な御池駐車場に車を入庫したのがAM6:00頃。この日は10月1日でしたがAM6:00でそれなりの台数の車が既に入庫していました。
さて御池登山口の場所がどこにあるかですが、御池駐車場の一番奥にあります。写真↑が登山口になります。影になっていて見にくいのですが写真中央部分が登山口です。
登山口を入ると、写真↑の様な整備された道が続いています。登山者だけでなく散策を楽しむ観光客もいらっしゃるためだと思いますが、さすが尾瀬と言った感じです。
そういえば至仏山の登山口には靴の裏に着いている種子を落とすブラシが設置されていましたが、こちらの御池登山口にはその様な設備は見当たりませんでした。
登山口から3分程度歩くと写真↑の分岐に至ります。ここは道標の通り「燧ヶ岳」が指し示している左方向に進みます。登山道の道幅が、今まで歩いてきた道とは月とスッポンほどの差があるので不安になるかもしれません。しかし、迷わず進んでください。
登山道は写真↑の様な木道になっています。朽ちている箇所もあり、シーソー状態になっている板もあるので注意して歩いた方が良いです。
登山道の雰囲気は良い感じです。
燧ヶ岳の分岐から15分程度歩いて来ると木道も終わり、写真↑の様な苔むした岩の登山道に変化します。岩のトップを踏んで歩きたいところですが苔で滑りそうで歩きにくいです。苗場山の祓川コースと似たような感じです。
こんな感じの道を登り続けてグイグイと高度を上げていきます。
燧ヶ岳分岐から40分程経過すると、写真↑の様な木道になります。この木道はそれ程年数が経過していない様でしっかりしていました。
軽快な木道歩きも一瞬で終わり、写真↑の様な朽ち果てた木道になります。シーソー状態の部分もあったりするので、前を歩く人が居たら間隔などを調整した方が良いです。
朽ち果てた木道を気にしながら進んで行くと、辺りが開けて池塘の点在する広沢田代に至ります。この日は10月1日だったので草紅葉が始まっていました。新緑の季節に行くと、きっと生命力を感じる様に青々としていることでしょう。ん~、そういう時期にも行ってみたいですね。
写真を見返していて、なかなか良い感じに撮れていると思ってしまった池塘への太陽リフレクション。F16まで絞ったので光芒も長くなりピッカーン感が出ました。写真中央付近に紫のゴーストが出てしまいましたが、まぁ、これもまた良しということで。
広沢田代を過ぎると再度樹林帯に突入します。確か、岩をよじ登るのにロープが張ってある箇所などがあった様な。ロープは一人づつ順番に行かないと振られてしまって危ないので気を付けましょう。初心者の人とか何も知らない人は先行者が居てもロープを掴んでくるので、その時は優しく注意してあげましょう。いわゆる大人の対応で。
樹林帯の中から時々写真↑の様な眺望がある箇所がありますが、連なる山並みはいつみても良い感じです。
広沢田代から30分程度歩いて来ると樹林帯から抜け出し、写真↑の様な階段状の木道の場所に至ります。遠くに見える山容が燧ヶ岳の俎嵓(まないたぐら)です。結構高度を上げてきました。
階段状の木道の場所から5分程度歩くと写真↑の熊沢田代に至ります。広沢田代よりも広い草原になっていて大きい池塘が2つあります。草原を木道がずーっと続いているのが見え、さらに先には燧ヶ岳が見えるので、開放感とワクワク感があってスゴク良い感じの場所です。
先ほど大きな池塘が2つあると書きましたが、池塘を通り過ぎて振り返って撮った写真↑です。池塘の場所には休憩所的に広くなった場所があるのですが、そこは写真の様に人口密度が高くなっていました。
今までうす暗い樹林帯を歩いてきましたので、この開放感がたまらないのでしょうね。
熊沢田代の写真を何枚も載せてしまいましたが、目指す燧ヶ岳はスグソコということで、心新たにいざ出発です。再度樹林帯に入って行きます。
こんな感じ↑で「7合目」「8合目」「9合目」というプレートが木道に打ち付けてあります。
7合目のプレートから10分程度歩いて来ると写真↑の様なガレ場の急登に至ります。ジグザグに登って行くのですが、このコースの中で一番キツカッタかな。多分。
ガレ場の急登を登って進んで行くと8合目のプレートがあり、その少し先に写真↑の様な眺望の良い場所に至ります。腰を下ろして休める場所になっていたので休憩していましたが、後から登ってくる人達も腰を下ろして休憩し始め、人口密度が高くなってしまいました。
登山道を登って行くと9合目のプレートがあり、そこから10数分登ると俎嵓(まないたぐら)の山頂に至ります。山頂は写真↑の様に山岳信仰の祠が多数あり、いにしえの昔から登る方々がいたんだということが分かります。なお、山頂標は見当たりませんでした。
俎嵓からは写真↑の様な眺望があります。この日は天気に恵まれましたので、日光方面の山々が良く見えました。手前に見える湖は「尾瀬沼」になります。尾瀬沼周辺には山小屋やテント泊のできる施設がありますので、そこで一泊するとさらに尾瀬を満喫できると思います。
ちなみに日光方面の山々についてですが、写真奥の左から女峰山、小真名子山、大真名子山、ちょい右に行って山頂が平らに見えるのが日光男体山、ぐいっと右に行って一番標高が高いのが日光白根山です。多分。
燧ヶ岳は双耳峰になっていて、今居るのが俎嵓(まないたぐら)で、そこからもう一つの山頂である柴安嵓(しばやすぐら)方面を撮った写真↑です。柴安嵓の向こうには尾瀬ヶ原と至仏山が見えます。
柴安嵓に行くには一旦下ってから登り返します。柴安嵓まで約20分程度です。
この登山道は狭いので、基本的には登り優先となり、声を掛け合って進んで行きます。
柴安嵓の山頂には、写真↑の様に山頂標があります。
柴安嵓(しばやすぐら)から俎嵓(まないたぐら)方面を撮った写真↑です。
柴安嵓から尾瀬ヶ原と至仏山方面を撮った写真↑です。先にも書きましたが10月1日なので草紅葉の始まりって感じでこの色合いですが、MAXの時はもっと赤っぽくなると思われます。
新緑の季節、夏の季節も見てみたくなりますね。
ピストンコースなので、帰りは登ってきた道を下って行きます。その途中、熊沢田代を撮った写真↑です。池塘が青く見えてスゴク良い感じに撮れました。
熊沢田代の休憩場所から池塘を撮った写真↑です。波が無いので水面が鏡の様になっていて、青空の色がより深い青になっています。
登りでは混雑していた熊沢田代の木道ですが、下りでは人が少なく、寂しささえ感じる様でした。この、どこまでも続いている様な湿原の木道、良い感じです。
やっぱ尾瀬は最高ですね。
まとめ
東北道の西那須野塩原ICから檜枝岐の御池までは遠いです。でも燧ヶ岳に登って、日帰り温泉に浸かってゆっくりしても日帰りで楽しめました。
スタートを1時間程度早くし、ピストンではなく尾瀬沼に下って行き、沼山峠からシャトルバスで御池に戻るルートもとれると思いますので、いろいろとコースアレンジを考えてみるのも楽しいかと思います。
でも、尾瀬は良い所なので、日程の調整が出来れば是非とも一泊して尾瀬を満喫するプランにしたいですね。
「燧ヶ岳」の山と高原地図はコチラになります。山に登るなら必須です。
それと、山行カメラとして私が推しているRICOH GR3はコチラになります。小さくて軽いのに写りが良い。最高です!
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